令和6年2月の理事会における福田森林利用課長挨拶要旨

【福田 淳 林野庁森林利用課長 挨拶要旨】
林野庁では地域の林業・木材産業を持続的に成長発展させ2050カーボンニュートラルの実現に貢献するとともに、山村地域の振興、地域経済の活性化を図るため森林資源の持続的利用に向けて、様々な施策を展開しています。
令和5年度補正予算と令和6年度予算の概算決定では、カーボンニュートラルの実現に向けて川上から川下までの取組を総合的に推進するとともに、10年後に花粉の発生するスギ人工林の2割の減少を目指し、花粉量の多いシーズンでも現在の平年並みの花粉量までとなるよう「花粉症対策 初期集中対応パッケージ」に掲げられた取組を実施するための予算、そして国土強靭化に資する森林整備事業や治山事業に必要な予算を計上しました。
森林経営管理制度と森林環境譲与税につきましては、令和元年度のスタートから5年目を迎え、各地で様々な取組を進めていただいておりますことに、厚くお礼を申し上げます。
昨年7月の理事会や11月の総会で特別要望をいただきました森林環境譲与税の譲与基準の見直しについては、12月に決定された与党の税制改正大綱及び政府の税制改正大綱において、私有林人工林面積の譲与割合を10分の5から100分の55とし、人口の譲与割合を10分の3から100分の25とされたところです。現在、国会において、関係法の審議が行われています。
本日ご出席の国会議員の皆様、市町村長の皆様、全国山村振興連盟の皆様には森林環境譲与税の譲与基準の見直しに当たり、ご尽力いただきましたことにあらためて厚くお礼申し上げます。
令和6年度からは、森林環境税の課税が開始されます。本制度への国民の理解を得るためにも、より一層の効果的活用を図り、その取組の成果を示していくことが重要であると考えています。林野庁としても、活用促進に向けたきめ細かなサポートや積極的な広報を行ってまいりますので、引き続きお力添えを賜りますよう、よろしくお願いいたします。