令和5年度通常総会における吉田会長挨拶

ただ今、ご紹介頂きました全国町村会長の吉田でございます。全国町村会を代表いたまして一言ご挨拶を申し上げます。
本日ここに全国山村振興連盟の令和5年度通常総会が盛
大に開催されますことを心からお喜び申し上げます。
また、皆様方には日頃より全国町村会の活動に格別のご支援をいただいておりますことにこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
現在、我が国の経済活動、国民生活は原油や原材料価格の高騰、円安などの影響や、また、相次ぐ自然災害の発生など様々な課題に直面をしておます。
こうした中、山村地域は常に自然との関わりの最善に立ち続けていた地域であり、国土の保全、水資源のかん養等の多面的機能の発揮に重要な役割を果たしています。
さて、森林環境税については、令和6年度からの課税に際し、譲与基準の見直しに向けた議論が行われると聞いております。全国町村会といたしましても、昨日の全国町村長大会において「森林環境譲与税の譲与基準の見直しに関する特別決議」を決定したところであり、政府、関係要路に対し、山村地域が森林整備を一層進められるよう、森林環境譲与税の譲与基準の見直しに向けて強力な要請活動を展開してまいります。
また、令和6年度末には現行の山村振興法が期限を迎えます。引き続き山村地域の振興・発展を図るため、政府・国会に対し施策の充実と法律の延長を求めてまいります。
さらには、近年、若者の「田園回帰」の指向の高まりや、山村地域と多様な関わりを持つ「関係人口」の増加といった潮流も見られます。全国町村会といたしましても、この流れを加速させ、都市と農山村が共生する社会の実現を通じた山村の振興に皆様と力を合わせて努力を重ねてまいる所存であります。
結びに、貴連盟の益々のご発展とご参集の皆様方のご活躍を祈念り致しまして、お祝いのご挨拶と致します。