全国山村振興連盟メールマガジンNO168
2022.3.25
全国山村振興連盟事務局
○「中山間地域ハンドブック」の出版のお知らせ
NPO法人中山間地域フォーラム(生源寺真一会長)では、これまで2006年の創設以来16年間にわたり中山間地域の再生を目指して、シンポジウム、研究会、政策提言など様々な活動を行って来られました。
この度、活動の集大成として書籍「中山間地域ハンドブック」を出版する運びとなったとのことですので、お知らせします。
この本は、地方自治体の担当者や研究者など中山間地域に関わりある方々が、中山間地域の諸課題を考える際の参考として手軽に活用できるように、36のキーワード、データ分析、事例報告、再生に向けた提言などを幅広く織り込んであります。関係者の役に立つと思われますので、参照頂ければ幸いです。
価格は税込1,980円で、頁数は180頁です。広報用のカラー版のチラシは、本フォーラムのホームページに掲載されていますが、参考までに別添しておきます。
購入申込は出版元の農山漁村文化協会(〒107-8668東京都港区赤坂7-6-1 電話03-3585-1142)宛てにお願いします。
中山間地域フォーラムのホームページに掲載されている本図書の詳細は、以下のとおりです。
中山間地域に関するわが国初の白書(ハンドブック) の刊行
田園回帰や関係人口の潮流に加え、コロナ禍に伴う地方移住の動きも出てきて、かつて消滅の危機も懸念された中山間地域が「再生から未来への創造」に向け新たな展開を始めていますが、地方自治体や地域では人材が不足し、最新の知見や情報も十分届いていない状況にあります。
このため有識者がネットワークを組んでボランティアで支援活動を行っている「中山間地 域フォーラム」(生源寺眞一会長)では、このたび、中山間地域に関するわが国初の「白書」として国民の皆様に理解を深めていただけるよう、また地域おこしに携わる地域リーダー、自治体職員、地域おこし協力隊員、大学生、高校生等の活動のテキストとなるよう、わが国初の「中山間地域ハンドブック」を刊行しました。
内容は、佐藤洋平東京大学名誉教授、生源寺眞一福島大学教授を始め、農村での実践的活動にも取り組む第一線の研究者やジャーナリスト、地域リーダー、元町長など実践者がボラ ンティアで執筆。歴史・課題・データ分析に続いて、「田園回帰」「半農半X」「関係人口」「田園文化」など 36 のテーマでコンパクトに解説するとともに、全国のユニークな事例、経験豊かな識者の刺激的な提言を盛り込んでいます。いわば中山間地域おこしの教科書・辞書であり、考えるヒント満載の内容になっています。
なお、このハンドブックは、中山間地域に熱い思いを抱かれた一市民の方からの遺贈金を基にしており、若い人にも広く読んでもらえるよう中山間地域フォーラムも印税を受け取らずに定価を抑えています。
「中山間地域ハンドブック」
– 監修 佐藤洋平・生源寺眞一
– 企画・編集 中山間地域フォーラム
– 発行 農文協 定価 1980 円(税込)
【目次】
Ⅰ 中山間地域とは、その歴史と課題
Ⅱ データで見る中山間地域
Ⅲ テーマで見る中山間地域の課題
《戦略》 地方創生 人口動向 脱炭素と農業 田園回帰 地元学 粗放的土地利用
《くらし》 集落機能と資源管理 地域運営組織 小さな拠点 農村医療・福祉 学校教育 鳥獣害 農村景観と田園文化 棚田保全
《しごと》 農山漁村発イノベーション 地域経済循環 特徴的な農業 自伐型林業6次産業化 起業・継業 半農半X グリーン・ツーリズムと農泊 エコミュージアム 再生可能エネルギー 新技術の活用
《人材》 地域リーダー 外部人材 社会教育と公民館運動 関係人口
《政策》 農村政策の新展開 中山間地域等直接支払制度 日本型直接支払制度 条件不利地域対策 EUの共通農業政策 自治体農政 地域政策の総合化
Ⅳ 地域事例に見る中山間の近未来
島根県邑南町、高知県梼原町、宮崎県西米良村、山形県飯豊町、群馬県南牧村、岩手県西和賀町大野集落、 福島県鮫川村、長野県飯島町田切地区、熊本県菊池市きらり水源村、宮崎県美郷町渡川地区ほか
Ⅴ 中山間地域再生のポイント―私はこう考える―
多田朋孔 役重眞喜子 佐藤洋平 生源寺眞一 野中和雄 村田泰夫 小田切徳美 守友裕一 藤山浩 矢野富夫 太田信介
中山間地域フォーラムのホームページ
特定非営利活動団体 中山間地域フォーラム – 特定非営利活動法人中山間地域フォーラム 公式ホームページ (chusankan-f.org)
20220302中山間地域ハンドブックのチラシ