【進藤金日子 理事(参議院議員) 挨拶要旨】
このたび新たに理事に選任いただき、本当に重責をいただいたと緊張しています。
金子会長からのお話にありましたように、私の農林水産省を辞める時の最後の仕事が山村振興法改正の役所側の担当課長でした。平成27年3月31日に期限の来るいわゆる日切れ法律でしたが、ギリギリで改正法案が成立しました。当時、平成26年末に衆議院の解散に伴う選挙で、予算も税制もなかなか決まらないというシビアーな環境の中でしたが、金子自民党山村振興特別委員会委員長のもとでいろんなことを法案に書き込もうということでした。一番大きかったの山村振興活性化交付金が7億5千万円の予算で創設されたことだと思います。財務省は極めて渋かったのですが、現在は7億8千万円に増額されています。増額される予算がなかなかない中で少額とはいえ増額されながら頑張ってきたのは、当連盟、役所の方々のご努力、多くの方のご理解があったからだと思います。現在の法律は、令和7年3月31日までの期限ですから、令和6年度の中で改正の方向性を見出していくことになると思っています。
森林環境税が令和6年度から課税が開始されることになっており、森林環境譲与税の配分は極めて重要な課題です。自由民主党の中でも配分基準について議論をしています。山側の方が本当に森林施業をはじめ人手不足に困っていて、大変な状況にある、そのことをしっかりと一般の方にご理解いたただきながら、対立するのでなくしっかりとした形で納めていく必要があると思っています。
花粉症対策が今クローズアップされていますが、山の重要性を国民の皆さんにしっかりとご理解いただく必要があります。スギをどんどん伐採すればいいというような乱暴な意見もあります。スギを伐採してしっかりと流通させて使ってもらって、そして植え替えをしていく、そうした山の常識の部分についてしっかりと国民の皆さんにご理解いただく、そういったことがまた森林環境譲与税の配分基準にもつながっていくようにしていかなければならないと思っています。
皆さんのご指導、理事の先生のご指導を得ながら、金子会長の下、しっかりと頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。