令和元年10月の理事会における中谷会長挨拶

【中谷 元 会長(衆議院議員)挨拶要旨】

台風19号が関東の方に向かっております。925ヘクトパスカル、最大風速50メートルということで、極めて大型で非常に警戒しなければなりません。

そういう中で、本日は、全国山村振興連盟理事会にご参集いただきまして、誠にありがとうございます。

国会議員の役員として、吉野副会長、石田理事、佐々木理事、金子理事、篠原理事に出席いただき、また、日頃から山村振興の理念に心を抱いて山村を守っておられる市町村長、事務局の方に出席をいただき、ありがとうございます。

これまで沖縄・北方・消費者行政等の担当大臣を務めておられた宮腰光寛 衆議院議員、当連盟の会長をされていましたが、戻ってこられましたので、顧問として引き続きご指導していただきたいと考えております。

7月に参議院議員選挙がありまして多くの新しい議員が新任されたのを機会に、改めて会員を募ったところ、新人議員とベテラン議員を合わせまして18名の国会議員に新たに会員になっていただきました。

当連盟で長らく、強くその実現のため運動をしてきた森林環境税ですが、このほど市町村に対する初年度の森林環境譲与税の交付がなされました。今後15年にわたって増えていきますが、森林整備に使用するもので、所要額の確保に向けて運動を続けていかなければならないと思っています。

都市と地方の格差、これが開いてきております。オリンピックとか大阪・関西万博が開催され、年々外国人労働者が増えていきますが、こうした経済効果が地方、山村まで波及して行くように、山村サイドの人達と共に創意工夫をして農林水産物、加工品、商品が人々に届くように魅力を発信して行かなければならないと思っています。

急激な生産年齢人口の減少局面に入ってきており、過疎化、高齢化・人口減少という現象に対して、しっかり対応していくということで、皆様方とともに課題の解決をしていきたいと思います。

自民党と公明党では限界集落、人口急減地域に対して特定の事業協同組合を作って、そこに人を雇用し、農林水産業、観光、福祉とかあらゆるところに派遣をして、一定の給与、年金、保険を確保することができる法案を衆議院に提出しています。今国会での成立を図るべく、現在、野党対策を行っていますが、議員立法は全党一致して合意しないとなかなか成立が難しいわけです。皆様におかれては、地元の特に共産党、日本維新の会の先生にご理解いただくよう働きかけをお願いします。

スマート農林業、AI・ICT・5Gといった新しい時代になっています。人が少ないからこそこういったものを活用して人手不足を補うことができますので、大いに活用することも必要ではないかと思います。

本日は、11月の総会に向けての令和2年度予算・施策に関する要望書と決議の案などをご審議いただくこととしております。折角の機会ですので、積極的に前向きな議論をお願いしたいと思います。役所の担当の皆様方もお見えいただいていますが、今後ともよろしくご指導をお願いします。

開会に当たってのご挨拶とさせていただきます。