【中谷 元 会長(衆議院議員) 挨拶】
ご紹介をいただきました全国山村振興連盟会長の中谷 元でございます。
今、国会も終盤で、色んな委員会が開催されていまして、遅刻して申し訳ございません。
本日は通常総会ということで、全国各地から市町村長の皆様、担当の皆様にお集まりをいただきありがとうございます。
今日は、特別講師として山田壽夫さん、元林野庁北海道森林管理局長、計画課長という森林・林業の要点を御存知の方が海外を行かれて、最新の状況をお話されたと思います。人口林、これから競争力を発揮していかなければなりません。そのためには、機械化、特に無人化です。高齢者でも女性でも子供でもこういったものを使えば林業作業ができる、人口がすくなくともしっかりとした林業ができる、林業を成長産業に変えていくという具体的なお話をしていただきました。山田さんどうもありがとうございました。
今、森林組合の改革を林野庁がとりまとめて、これから具体案が出てまいります。
昨日、国会で我々議員立法で「地域人口の急減に対処するための特定地域づくり事業の推進に関する法律案」つまり限界集落に限っていかに人を定住させることができるかという手段の一つとして考えて提出した法案が成立しました。いろんなところからご支援をいただいて、共産党を除く全会派が賛成されました。
内容は、事業協同組合を作ってそこに人を確保します。労働者派遣法に準じて、農業、林業、水産業、パトロール、介護、福祉、こういったところに人を派遣するという事業を行う。国から補助金が出ます。知事が指定した事業協同組合が、そういった人材を確保しておく。今でも、地域おこし協力隊の方が非常に良くやっていただいていますが、3年で終わりということで、なかなか残ってくれませんが、少しでもこういった人達に残っていただく、それから集落単位で活動センターなどをやっているところもありますので、そういった第3セクターも含めて人材の定住可能なような手立てということで法案が成立しました。これから総務省、内閣府から順次説明に行くと思いますので、こういうものも活用していただいて、山村地域が活力溢れるようになるようお願いしたいと思います。キーワードは「マルチワーク」、「何でも屋さん」です。森林組合は林業、農協は農業に限られていますが、そういうことではなくあらゆる分野でお助けするものでして、限界集落を守っていけるようなコンセプトで作っていますので、大いに育ててまいりたいと思います。
今一番人気のあるテレビ番組は何かご存知でしょうか。これは日曜日夜8時、大河ドラマではありません、裏番組の「ポツンと一軒屋」です。これは、宇宙衛星で山の奥の奥にある家を発見して、そこを訪問してその暮らしや心情を伝えるというものですが、まさに都会の方々は山村そして奥地に興味と関心を持っています。決して捨て去るような地域ではなく、そこにまだ人が生活をして活き活きと頑張っているということです。やはり、国としては一人たりとも置き去りにしてはいけない。憲法で国民の平等、人権、生存の権利が保障されている。そういう中で地方自治体、地区があります。一人も取り残さないような国になるべきであります。山村地域、まさに皆様が暮らしていますが、我々としてもそういうことができる手立ての実現に向けて頑張ってまいります。それが全国山村振興連盟の目的でございます。国会議員も沢山協力してしていただいていますので、皆様方と心を合わせて、今年の流行語は「ワンチーム」であります。山村振興という観点にたってこれからも力強く頑張ってまいりたいと思っていますので、引き続きご指導、ご鞭撻をお願いしまして、会長としての挨拶とさせていただきます。