【赤堀聡之 林野庁森林利用課長 挨拶要旨】
まず、熊本地震でお亡くなりになった方々を御悼み申し上げますとともに、被災された方々、市町村の早い復興を願っています。林野庁としても、治山事業や林道の復旧等々に全力で対応していきたいと存じています。
山村地域においては、豊富な森林資源の循環を図って林業の成長産業化を実現することが、山村地域の振興や地方創生につながっていくと考えています。
本年5月13日に森林法等の改正法、また、合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律(通称クリーンウッド法)が可決成立しました。これらの法律によりまして、森林資源の再造林の確保、それから国産材の安定供給といったものを図っていきたいと存じています。
また、5月24日には、新たな森林・林業基本計画、全国森林計画が閣議決定されておりまして、林業の成長産業化に向けた政策を推進していく次第です。こういった林業政策についてもこれまでと同様皆さまのご協力をいただければと存じます。
特に、今般の森林法の改正により、新たに林地台帳を市町村に整備していただくことになりました。これについては市町村における負担も非常に多いかと存じますが、地方財政措置も講じてこれを支援していきたいと存じます。
また、施業の集約化も待ったなしの課題です。これについても私共の課で交付金による支援を実施しています。クリーンウッド法についてもこれから実施していくことになりますが、これについても皆さまのご協力をお願いしたいと存じます。現場で取組を進めていただくにあたり、いろいろ難しいこともあると思いますので、その際は、都道府県あるいは林野庁の方へご相談いただければと存じます。
また、昨年末、与党の税制改正大綱が決定され、その中で地球温暖化対策税の活用、森林環境税の検討について明記されたところです。宮腰会長をはじめ与党の先生方には大変お世話になったところであります。是非、適切な運用、実現について、国会議員の先生方あるいは関係省庁と連携を図りながら進めてまいりたいと思っています。