令和6年7月の理事会における福田森林利用課長挨拶要旨

【福田 淳 林野庁森林利用課長 挨拶要旨】
林野庁では、林業・木材産業の持続的発展を通じて山村地域の振興を図るため、森林資源の持続的な利用に向けた幅広い施策を展開しています。
特に、昨年度からは、花粉症対策として10年後に花粉発生源となるスギ人工林の2割減を目指して、人工林の伐採、植替えの加速、スギ材需要の拡大、花粉の少ない苗木の生産拡大に取り組んでいます。このうち、伐採・植替えの加速については、スギの伐採・植替えに協力金(最大35万円)をお支払いする事業を行っています。全国山村振興連盟の皆様におかれましても、国民的課題となっている花粉症の改善に向けて、協力金事業の活用を含め、スギ人工林の伐採、植替えの加速にご協力をお願いします。
また、今年度から森林環境譲与税の財源となる森林環境税の課税が始まりました。課税開始に伴い、一部の報道では、配分されたものが十分に使われていないのに何故新しい税が必要なのか、新たな税が実際の森林整備につながるのか、といった厳しい指摘もいただいています。
納税者の皆様に森林環境税の課税に納得いただくためには、森林環境譲与税をより一層活用し、その成果を積極的に発信していくことが重要です。お手元に自治体での広報活動に関するヒントを記載した資料をお配りしています。
林野庁としても、森林環境税の活用促進に向けたきめ細かなサポートや積極的な広報を行ってまいります。全国山村振興連盟の皆様におかれましても、森林環境譲与税の成果に関する広報にご協力をお願いします。