【箕輪富男 林野庁森林利用課長 挨拶要旨】
7月豪雨などで全国各地で大きな災害が発生していますが、林野庁でも精一杯復旧に当たっていきたいと考えています。特に7月の豪雨で甚大な被害を受けた熊本県芦北町においては被災施設の復旧を国が直轄代行で実施するという形で事業を進めており、先般、対策室を設置させていただきました。一日も早い復旧が可能となるよう私共としても全力で取組んでいきたいと思います。
新型コロナウイルスについては、森林林業への影響は他の分野に比べ影響は少ないかもしれませんが、木材価格は一時大幅に下落しました。さらに、これだけ経済が長期的に低迷すると住宅着工も鈍るというおそれもあり、やはり木材価格等へ影響することが危惧されます。そういう中、補正予算で木材需要を拡大するという取組みをしてきましたが、さらに来年度の概算要求においても引き続き木材需要の拡大の取組みを進めていきたいと考えています。また、山の木が大きくなりましたので、これをしっかり活用して成長産業化していく、端的に言うと山側にお金を戻すためにどうやったらいいかということをしっかりと考えて予算要求をしてまいりたいと思います。
森林環境譲与税がスタートし、本年度は昨年度に比べ倍額が譲与されています。各市町村に取組み状況を伺うと徐々にそれぞれ独自色を生かしながらの取組みが進んでいるかなと思います。折角、国民の皆さんから改めていただく税金ですので、これをうまく活用していただいて山の整備等を進めていただければと思っています。
林業の成長産業化を推進し、森林をしっかり整備していくことで山村の活性化につなげていきたいと思っています。