令和6年11月の山村振興法改正・延長実現総決起大会における吉田会長挨拶

【吉田隆行 全国町村会長 挨拶(広島県坂町長)】
本日ここに全国山村振興連盟の「山村振興法改正・延長実現総決起大会、令和六年度通常総会」が、盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げます。
また、皆様方には、日頃より全国町村会の活動に格別なご支援を頂いており、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
はじめに、本年7月からの秋田県・山形県を中心とした大雨や、能登地方での豪雨などの災害により、お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表します。被災された皆様の一日も早い生活再建と、被災地域の迅速な復旧・復興を念願しております。
さて、山村地域は常に自然との関わりの最前線に立ち続けてきた地域であり、国土の保全、水源のかん養はもとより、二酸化炭素の吸収源、自然エネルギーの利活用等、国民の安全・安心と豊かな生活の実現に重要な役割を担ってきました。
一方で、山村を取り巻く環境は、人口減少による人材不足や後継者不足による集落機能の低下、大規模災害や鳥獣被害への対応など厳しい状況にあります。全国町村会といたしましても、昨日、全国町村長大会を開催し、「林業の振興と山村の活性化」について決議を決定したところであります。
また、今年度末には、現行の山村振興法が期限を迎えます。引き続き、山村地域の振興・発展を図るため、政府・国会に対し、施策の拡充と法律の延長を求めてまいります。
近年若者が、林業に関心を持ったり、山村の地域づくりに参加したりするなど、多様な関わりを持つ「関係人口」の増加などを背景に、「半林半X」という言葉も生まれています。
山村が都市住民や若者の自己実現や社会貢献を実践する場として注目されています。
全国町村会といたしましても、この流れを加速させ、都市と農山村が互いの機能や役割を活かしながら、ともに未来を創る社会の実現を通じた山村の振興に、皆様と力を合わせて努力を重ねてまいる所存です。
結びに、貴連盟の益々のご発展と、ご参集の皆様方のご健勝・ご活躍を祈念いたしまして、お祝いのご挨拶といたします。