【立憲民主党 衆議院議員 小熊慎司 先生 挨拶】
皆さんお早うございます。立憲民主党衆議院議員の小熊慎司です。
常日頃日本の山村を守っていただいている皆様方にまず感謝申し上げる次第です。
私の選挙区は福島3区で、10増10減で区割り変更となりまして、福島県は日本で3番目の県土を有する大きな県ですが、その半分は私の選挙区で、ほとんどが山村であります。先程挨拶された玉木さんの香川県の3倍あるところです。地元から人口密度が減っている、逆にクマ密度は上がっている、とよく言われます。私も小さなクマの小熊ですから心を痛めているところがあるんですが、本当に鳥獣被害も増えています。
今ほど色んな話がありましたけれど、日本の人口のピークは2008年です。東京の近くの首都圏は別として大概の地方の道県は人口のピークは2000年です。皆さんの市町村の人口のピークは何時だか分かりますか。1950年代ですよ。結局団塊の世代が多いのですから、この方が中学・高校を卒業して都会に出て行く。団塊の世代でも人口が減っているのです。70年間の構造問題です。ここにしっかりとメスを入れていかなければいかないわけです。東京一極集中は止まっていません。国土のほとんどを守っているのは会長も言われましたように2.5%の人ですが、人口集中地区、国土面積の数%のところに全人口の7割以上が住んでいる。この流れは変わっていません。世界的に都市人口が増えています。世界の流れでもあります。山村を守っていく重要性は我々も重々承知していますし、皆さんもそのとおりだと思いますが、人の流れは止まっていません。
山村振興法の改正はもとより、この決議の中にもあるとおりさらに充実した改正でなければいけない、単なる延長ではいけない。予算の確保もさることながら、先程玉木さんの言われたとおり価値観を変えていかなければいけないと思います。都会に住むのもいいけれど、田舎に住む、その価値を見出していくということが重要だと思います。
改正に向けて、党内でまず議論をさせていただきますが、予算の確保はもとより価値観を変えていくことにも焦点を当てていかなければ、結局、予算は付いてそれぞれの市町村の皆さんは頑張っているけれども、人口の減少に歯止めがかからないよね、ということにしてはいけない。皆さんとともに議論させていただきながら、どう価値観を変えて行くか、そこにチャレンジをする、まさに、そういう時代になってきたと思います。金子会長の下で私も切磋琢磨させていただきますので、是非よろしくお願いします。