令和6年11月の山村振興法改正・延長実現総決起大会における国民民主党玉木先生挨拶

【国民民主党 衆議院議員 玉木 雄一郎 先生 挨拶】
皆さんこんにちは。紹介いただきました国民民主党代表の玉木雄一郎です。
立憲民主党の小熊先生や日本維新の会の和田先生がいらっしゃいますが、時間の都合で少し先に退席させていただかなければなりませんので、先に挨拶させていただくご無礼をお許しいただきたいと思います。
私も四国の香川県の山村に住んでおりまして。10歳くらいまでは、家に五右衛門風呂がありました。毎日、母や祖父母が裏に山がありますので、そこから薪を取ってきたり、落ちた葉っぱとか松を集めてきて、それを使ってお風呂を毎日沸かしてくれていました。私が小学6年生になった時に祖父が退職しまして、退職金で家を建てまして、セントラルヒーティングの油を使う暖房施設になりました。その後はずっとJAから油を持って来てもらって、それで非常に家の中が暖まって、風呂も暖まりました。しかし、お金が要るようになりました。それまでは、山から取ってくればほぼ無料でお風呂が沸いていたのに、それがなくなってしまった。そういうことを経験してきましたので、何が豊かで何が幸せなのかを自分の経験からも考えておりました。山の中にあることの豊かさとかそういうことを忘れてしまっていたなということを時々思い出します。
山村というのは、戦後あるいはもっと言うと、明治維新以降の近代的な資本主義の発展の中で、ある意味置き去りにされた地域ではないかというふうに思います。その反面で都市を中心に発展してきましたし、人は基本的に平地に住むようになりました。中世までは山村が一等地であって、そこには豊かな自然がありそして水もあり、また、食物も様々なものが自然とそこには育まれていた。そういった地域が、この数百年の中で忘れ去られてしまった。それを改めて取り戻すことが、これからのまさに環境配慮や国土保全していかなければいけないという新しい価値観の中で、もう一度日本を造り替え、回復させていく、そういう重要な時期にさしかかってきていると思います。
そういう哲学をしっかりと掲げた上で、山村振興法の改正や延長あるいは必要な予算の確保といったことが必要だと思います。しっかりと、我が党としても全力で取り組んでまいりたいと思っています。本当の宝は、本当の力は日本の山村にある。そういう思いを私の胸に刻みながら、仲間の先生と一緒に、また金子会長を先頭に取組んでまいりたいと思っておりますので、力を合わせて取り組むことをお誓い申し上げまして挨拶に代えたいと思います。共に頑張りましょう