令和6年10月の理事会における石井森林利用課長挨拶

【石井 洋 林野庁森林利用課長 挨拶要旨】
林野庁では、森林・林業・山村を施策の対象とし、これらの持続的発展や森林資源の持続的利用に向けた様々な施策を展開しています。具体的には、川上から川下まで森林・林業・木材産業施策を総合的に展開することに加えて、地域の里山整備や、企業に山村地域を訪れ森林空間を利用いただくための施策も積極的に行っています。
また、国土強靭化、森林の多面的機能発揮の観点から、森林整備事業、幹線となる林道の開設・改良、国民の生命・財産を守る治山事業といった林野公共事業を推進しています。令和7年度に向けても、こうした施策を推進するための予算を要求しているところで、必要な財源を確保できるようしっかり取り組んでまいります。
また、市町村における森林整備の財源として令和元年度から森林環境譲与税の譲与が始まっており、令和6年度から山側に多く配分する配分基準の見直しをさせていただきました。また、今年度からは森林環境税の課税が始まり、森林環境税に対する国民の皆さんの理解を得るためには、より一層の有効活用を図りながらその取組みの成果を積極的に示していくことが重要と考えています。林野庁としても、その活用推進に向けて細かな支援や広報を行ってまいりたいと思いますので、全国山村振興連盟の皆様におかれましても森林環境譲与税の積極的な活用にご協力、お力添えをいただきたいと思います。