令和3年10月の理事会における箕輪森林利用課長挨拶要旨

後ほどお話をさせていただくことになっていますので、ここでは三つのポイントに絞ってお話させていただきます。
森林・林業・木材産業については、本年6月新しい森林・林業基本計画を作成し、来年度の予算については、この新しい基本計画を実現するための予算要求としています。
この中では三つのポイントがあります。
1点目は、「新しい林業」を作り出す。もっと簡単に言えば儲かる林業を作っていきたいということです。日本の山は大きくなって伐れる時代になってきたので、これを木材として使っていく。そういう新しい循環を作って山側に利益を還元していきたいと思っています。
2点目は、一方で災害が増えています。産業として成り立つ山はそれで回していきますが、それ以外の山はしっかりと守っていく。治山事業、森林整備事業というものでこれをしっかり守っていく。
3点目としては、木を使うという本来の山の使い方以外に、山の空間を使う、森林空間を使っていくことを進めたいと思っています。今、コロナで都会の密の生活の場からある意味逃れていきたいという方が沢山います。山村、森林空間というのは、密とは対極となっていますので、そういう方々の受け皿になるのではないか、受け皿となるための森林サービス産業というものを新しい産業として起こしていきたい。森林・林業の多様性を使って、山村を盛り上げていきたいと思っています。