令和元年7月の理事会における松本地域振興課長挨拶要旨

【松本雅夫 農林水産省地域振興課長 挨拶要旨】

中谷会長からお話がありましたが、今国会で中山間地域に新しい風を吹かせる「棚田地域振興法」が自由民主党を中心として議員立法で制定され6月19日に公布されました。棚田の営農だけでなく、棚田地域をいろいろ支援をしていく。それも農林水産省だけではなく、文部科学省、国土交通省、環境省、いろんな役所が一緒になって内閣府を中心として応援をしていこうという内容の法律で8月中旬に施行予定です。今後、政省令等が施行され、内閣総理大臣が基本方針を定め、現在検討中の棚田地域を応援する予算要求の内容がまとまった時点、9月以降に全国で説明会を実施したいと考えています。市町村に棚田地域振興協議会を作ってそこが中心になって動かす仕組みになっています。棚田のある市町村においては承知しておいていただきたいと思います。全国山村振興連盟を通じても情報を提供していきたいと思っています。

山村活性化支援交付金についてですが、年間1千万円まで国が定額で支援させていただくもので、大変ご好評をいただいています。平成27年の山村振興法の改正により創設された制度であり、これまで103地区で実施しています。年間1千万円、最大3年間支援します。商品開発、マーケティング調査、ブランディング等に使えます。自己負担はありません。特産品の開発を後押ししたい、どうも売れないからブランディングを検討したい、首都圏等の新しいところに向けたマーケティングをしたい、といった地区がありましたら是非活用を検討していただきたいと思います。今年度もまだ数地区未採択枠がありますので、2回目でも結構ですから活用を検討していただきたいと思います。

もう一点、お手元に資料を配布しております「山の恵みマッチング2019」についてですが、昨年2月に第1回目を東京ビッグサイトで実施しました。他の大規模な催しと併せての実施で2万1千人の来場者があり、参加したバイヤーの方々にも大変好評でした。今年も、9月に東京ビックサイトで実施したいと思っています。基本出展料は無料で、一部現場でブースを設ける場合も非常に格安で提供します。バイヤーしか参加しないので、非常に商談が拡がる可能性があります。既にご案内していますが、是非積極的に参加を検討いただければと思います。