【伊東良孝 農林水産副大臣 挨拶】
皆さんおはようございます。
本日、全国山村振興連盟の通常総会の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げる次第でございます。
本日御列席の皆様方には、日頃から、山村振興行政に対し深い御理解、御尽力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年は、豪雨や度重なる台風による水害など、大きな災害が相次いで発生をいたしました。亡くなられた方の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様には、心よりお見舞いを申し上げる次第でございます。
また、被災地域の復旧・復興に御尽力をいただいている皆様に、改めて厚く御礼を申し上げます。
今回の大規模災害を受けて、国土強靱化の推進の必要性を改めて痛感をしたところであります。これら災害への対応といたしまして、補正予算の編成も含め政府一丸となって取り組んでまいる所存でございます。
山村は、我が国の国土の保全、水源のかん養はもとより土砂災害や水害の抑制など、防災面から国民の安全、安心で豊かな生活の実現に重要な役割を果たしているということでございます。
これまでの皆様の御尽力により、山村における生活環境等の整備は進んでまいりましたが、人口減少や高齢化など、山村を取り巻く状況は厳しさを増しております。一層強力に山村の振興に努めていくことが重要と考えております。
このような中、関係国会議員の皆様の御尽力により今年の8月に「棚田地域振興法」が施行されました。これを受けまして、山村地域に多く存在する棚田を核として地域振興を省庁横断的に総合的に支援するといった、新たな取組も開始されたところであります。
また、今年4月から森林経営管理制度の運用が始まりまして、9月には森林環境譲与税の譲与が開始されたところであります。今後は、これらを活用して、森林整備をいっそう進めてまいります。
さらに、山村での雇用や所得の向上を確保し定住促進を図るため、収益性の高い農林水産物の生産や販売また6次産業化の展開、都市との交流や移住・定住の促進、ジビエの安定供給・需要拡大など、地域の特色を活かした多様な取組を引き続き積極的に支援してまいります。
今後とも、山村の振興に向けまして、これら各種施策の充実を図りながら、全力を挙げて取り組んでまいりますので、皆様方のより一層の御支援、御協力をお願い申し上げる次第ございます。
結びになりますが、全国山村振興連盟の益々の御発展と、本日御臨席の皆様の御健勝を御祈念申し上げ、御挨拶とさせていただきます。誠におめでとうございます。