平成29年11月の通常総会における荒木会長挨拶

【荒木泰臣 全国町村会長 挨拶(熊本県嘉島町長)】

荒木泰臣 全国町村会長

皆さんお早うございます、ただ今、ご紹介を頂きました全国町村会長の荒木でございます。本日、全国山村振興連盟通常総会がこのように盛大に開催されますことを心からお祝いを申し上げます。

会長代行の竹﨑さんは熊本県町村会副会長でございまして、日頃から私を支えていただています。今朝も自民党で会合があったかと思いますが、大変熱く燃える人でありまして、山村の振興については、日頃から私もお聞きをしています。全国町村会としましても、森林環境税のすみやかな確実な実現ということで昨日特別決議をさせていただいたところです。私も山村振興については、しっかりと頑張っていくことをまずもってお約束を申し上げてご挨拶をさせていただきます。

本日ここに、全国山村振興連盟の平成29年度通常総会が関係者多数のご出席の下、盛大に開催されますことを、心からお慶び申し上げます。

また、皆様方には、日頃より全国町村会の活動に格別なご支援を頂いており、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

はじめに、本年の夏から秋にかけて発生いたしました集中豪雨や台風などの相次ぐ災害は、各地に甚大な被害をもたらしました。被災された関係者の方々に対し、謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災された地域の一日も早い復旧と復興を心よりお祈り申し上げます。

さて、我が国の山村は、広大な森林と豊かな自然環境を有し、国土の保全、水源のかん養等の多面的機能の持続的な発揮に重要な役割を果たしていますが、過疎化・高齢化の進行、適切な管理が行われていない森林の増加、生活環境の整備が依然として低い水準にあるなど、厳しい状況にあります。

このような中、国は林業の成長産業化と森林資源の適切な管理の両立を図るため、「新たな森林管理システム」の導入を検討しております。適切な整備・保全がなされてこそ、森林は多面的機能を発揮し、国民の安心で豊かな暮らしの確保に寄与することができます。これまでも、町村においては、懸命に森林の整備・管理を行ってまいりましたが、これまで以上の取り組みを行っていくにあたっては、安定的・恒久的な財源が不可欠であります。その財源となり得る森林環境税の導入に向けた検討が現在行われているところでございます。昨日、全国町村長大会を開催しましたが、この中で「全国森林環境税」の実現を特別決議し、要請活動を行っております。引き続き、全国町村会としても、その実現に向けた活動を強力に展開してまいりたいと存じます。