全国山村振興連盟メールマガジンNO306

全国山村振興連盟メールマガジンNO306

2024.1.17
全国山村振興連盟事務局

◎令和6年度山村振興全国連絡協議会九州ブロック会議の概要について

令和6年度山村振興全国連絡協議会九州ブロック会議の概要は、以下のとおりでした。

令和6年度山村振興全国連絡協議会九州ブロック会議が令和6年12月20日(金)に、 WEBにより開催された。
会議には九州ブロックの各都県、農林水産省、九州農政局、全国山村振興連盟から担当者が出席した。
司会進行は、宮崎県総合政策部中山間・地域政策課 小川真理子 主幹により行われた。

会議の概要は、次の通りであった。

1 山村振興に関する中央情勢等について
農林水産省農村振興局地域振興課 稲本晃係長から、「山村振興に関する中央情勢等について」との資料に基づき、山村振興法の概要、山村活性化支援交付金の概要と活用事例を含め、説明があった。

2 九州農政局管内の山村振興対策の取組について
九州農政局農村振興部農村計画課 上村慎太郎係長から、九州農政局管内の山村振興対策の取組に関し、山村活性化支援交付金の事業実施地区、活用事例等について説明があった。

3 全国山村振興連盟の活動状況等について
全国山村振興連盟 實重重実常務理事兼事務局長から連盟の活動状況等につき報告があり、「11月21日に多数の国会議員・市町村長等の出席を得て、山村振興法改正に向けて、総決起大会を開催した。全国山村振興連盟では、アンケート調査、法改正問題検討会、有識者との意見交換会などを開催し、特別要望、令和7年度要望、法改正の方向と論点に基づき要請を行ってきた。自民党では、山村振興特別委員会において、12月13日に「山村振興法改正に向けた基本的方向」、12月19日に山村振興法改正大綱案が了承されたところである。」との説明があった。

4 意見交換
各県において作成された「デジタル技術、JAを活用した中山間地域の日常生活の維持・確保の取組について」及び「中山間地域の魅力発信について」の資料に基づき、各県の担当者から説明があり、意見交換が行われた。
資料に基づき紹介された各県の主な取組等は、以下のとおりである。
(1) デジタル技術、JAを活用した中山間地域の日常生活の維持・確保の取組について
・福岡県:JA独自の取組としての買い物支援
・佐賀県:産業スマート化センター、オンライン診療、ドローン物流
・熊本県:農村RMO形成推進事業を活用した買い物支援
・大分県:地域公共交通活性化協議会によるデマンドタクシー、オンライン診療推進事業、高齢化集落等へのデジタル技術の導入・活用支援
・宮崎県:買い物、交通、医療をテーマとしたデジタル技術に関する研修会・体験会
・鹿児島県:乗り合い送迎サービス「チョイソコ(AIを用いたオンデマンド交通)、ドローンによる配送

(2)中山間地域の魅力発信について
・福岡県:中山間地域応援マルシェの開催
・佐賀県:複合経営事例集、企業・非農家組織等による活動事例集、ポスター、フェイスブック「さが棚田ネットワーク」、棚田情報誌「さが棚田だより」、「棚田カレンダー」
・熊本県:HP「くまもとふるさと応援ネット」、SNSでの発信
・大分県:観光や広報担当課の情報発信
・宮崎県:「中山間地域をみんなで考える県民運動」推進月間(10月)、インスタグラムでの発信
・鹿児島県:棚田の魅力発信(棚田カード、棚田ツアー、棚田パネル)、「むらづくり通信」

5 次年度の幹事県について
次年度の九州ブロック幹事県として、大分県が選出された。

◎全国二地域居住等促進官民連携プラットフォームからのお知らせ
全国二地域居住等促進官民連携プラットフォーム(事務局:栃木県那須町ふるさと定住課)から、以下についてお知らせがありました。
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③会員からのお知らせ(2件)を配信します。
<1件目>
● 題名
多拠点生活の実態調査「社会的インパクトレポート2023-24」を公開
● 団体・事業者名
株式会社アドレス
● 内容
定額制の多拠点居住プラットフォーム「ADDress」は、業務データおよび利用者アンケートを分析し、多拠点生活者の動向が社会的課題にどのように関わっているのかを毎年レポートにまとめています。第4版となる今年度(2023-24年)の『社会的インパクトレポート』を2024年11月に一般公開しました。ADDressのサービスにおける「社会的価値」を可視化することで、二地域居住・多地域居住の推進にどのように貢献しているのかを分かりやすくまとめています。
● 関連URL
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000040352.html

<2件目>
● 題名
二地域居住トークライブを開催します!
● 団体・事業者名
株式会社花山サンゼット
● 内容
宮城県栗原市の㈱花山サンゼットが運営する温湯温泉佐藤旅館では二地域居住の方を旅館運営スタッフとして一定期間従事してもらうと同時に、SNSで情報発信を担当していただいております。その発信の一つが拡散し、集客に結び付けることに成功しています。過疎化高齢化が進む地域ではSNSで情報発信できる人材がいないのですが、こういった二地域居住の方のお力を借りることで、旅館繁忙期の人手不足に対応できるだけではなく、集客につながる取り組みをすることができています。
二地域居住の方は旅館閑散期にあたる冬季は南に拠点を移し、今年は九州の農園で従事しています。お互いに人口減に悩む地域だからこそ、こういった二地域居住を目指す方を今後も広く受け入れ、それぞれが持続可能になるように取り組みを進めて参ります。
(付記)
二地域居住を実践している方をゲストスピーカーにお招きし、都内でトークライブを開催します!実践者のストーリーや体験談、ホンネ部分も聞き出します。そして参加者の方とのワークを交えた交流を通して、二地域居住への理解や実践につながるヒントやきっかけ作りにピッタリです。

【時期】 令和7(2025)年2月2日(日)14:00~17:00
【場所】 「リトルトーキョー」(東京都江東区三好1-7-14)
【参加費】 2,000円(軽食・ワンドリンク付)
【参加申し込みURL】 https://2chiikitalklive.peatix.com/view