【中谷 元 会長(衆議院議員) 挨拶】
お早うございます。会長代行を務めています熊本県芦北町長の竹﨑でございます。本来でございますと中谷会長が親しく皆様方にご挨拶を申し上げるべきところでございますが、本日同時刻に衆議院の憲法審査会が開催されており、出席が叶わないということでございまして、会長も大変残念がっておられました。会長の挨拶をお預かりしましたので、代読をさせていただきます。
平成29年度全国村振興連盟の総会に当たり一言ご挨拶を申し上げます。
本日は、地元で山村の活性化に日々ご苦労いただいておられる当連盟の会員の皆様、お忙しい中ご参集賜りました。おかげさまで、かような盛大な総会が開催されましたことを御礼申し上げます。
また、本日の総会には、農林水産副大臣の磯崎先生、自由民主党山村振興特別委員会委員長の金子先生、連盟の理事の国会議員の先生方ほか大勢の国会議員の先生方が駆けつけて頂いております。また、お忙しい中、全国町村会長の荒木様、農林水産省、国土交通省、総務省、林野庁の幹部の皆様にもご出席頂いております。誠に感謝に耐えません。
ご案内のように、私ども全国山村振興連盟は、皆様方山村地域の首長さん方と、国会議員の先生方が力を合わせて山村振興施策充実のために様々な活動を行っているユニークな団体でございます。
国会の先生方の協力も得、おかげさまで、これまで、山村地域においては、インフラの充実を含め、様々な対策を講じていただいております。また、一昨年、議員立法という形で、山村振興法の大改正が行われ、山村地域の多面的な重要性を謳っていただき、われわれ山村の住民に対して誇りを持たせていただいたほか、山村独自の予算である山村活性化支援交付金の制度を作っていただきました。また、山村地域への重点採択を可能とする中山間地農業ルネッサンス事業制度の創設、さらには、これも議員立法である鳥獣被害防止特措法の制定、改正とそれに基づく様々な鳥獣被害防止対策の充実のほか、山村の主要産業である伐期を迎えた林業の対策の充実にも務めていただいております。
また、昨年の税制改正大綱では長年の私どもの念願でありました森林環境税の創設の足がかりができました。
しかしながら、山村を取り巻く環境は依然として厳しく、集落の消滅の危機が叫ばれるなど、山村地域の活性化がなんとしても必要です。これは、お集まりの首長の皆様方の創意工夫の必要なことはもちろんですが、山村の振興は我が国の発展に通じるという山村振興法の精神に照らし、山村地域における、インフラ充実、生活環境の整備、医療体制の整備、子弟の教育、山村地域の活性化のためのソフト、ハード事業の充実、林業・農業等産業対策等の充実について、国の全省庁が一丸となって取り組んでいただかなければなりません。このことについて、私どもも力を合わせて訴えかけていかねばなりません。特に森林環境税の創設は、本年が最後のチャンスと言っても過言ではありません。今朝方も、与党に対して、連盟の役員さん方を含め大勢で陳情したところです。
本日は、総会後の山村振興にかかる要請につき、その内容をご審議いただき、確定していただくことがメインの議題でございます。
また、山形県最上町長、兵庫県佐用町長からの山村振興の取り組みについてご紹介いただきます。参考にさせて頂きたいと思います。
どうぞ、本日の総会、十分ご議論いただきますと同時に、意義あるものにしていただきたいと思います。
最後に、皆様とともに山村の振興を力強く推し進めてまいることをお誓いして私の挨拶といたします。
平成29年11月30日
全国山村振興連盟会長 中谷 元
代読 会長代行 竹 﨑 一 成