平成28年10月の理事会における会長挨拶

【宮腰光寛 会長 (衆議院議員)の挨拶要旨】

皆さん おはようございます。本日の理事会開催に当たり、役員の方々には全国各地からお集まりいただき有難うございます。また、国会議員の理事の先生方にもお忙しい中ご出席賜りまして有難うございます。さらに、農林水産省、林野庁、国土交通省及び総務省の皆さま方にもご出席いただき有難うございます。

まず、先頃の熊本の地震さらには台風そしてまた今回の阿蘇山の噴火と全国各地でいろんな被害が発生しておりますが、被災された地域の皆様方に心からお見舞い申し上げます。今回の災害等につきましては国会の方でも全力で対応させていただいているつもりでありますが、ご意見等がありましたら後程お聞かせいただきたいと思っています。

ご案内のように、山村地域は、高齢化、人口減少による集落機能の低下、鳥獣被害、耕作放棄地の発生等大きな問題を抱えているわけであります。

昨年の通常国会におきましては山村振興法の改正を実現致しました。

今年の通常国会では森林法を改正し、所有者不明森林あるいは境界が不明の場合においても森林整備が可能となるような改正を行ったわけであります。また、「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律案」を議員提案で提出し全会一致で可決させていただいたところであります。違法伐採木材の問題に一定の対応ができるようになりました。今、政省令の準備がされております。

また、12月で一部期限切れになります鳥獣被害防止特措法の改正についても、今、自民党、公明党での党内手続きは終わっておりまして、野党の先生方にご説明をさせていただいております。ライフル銃の免許更新に当たっての講習の受講義務を5年間はずすことを延長することを盛り込んでいます。また、2年前に鳥獣保護法を改正して都道府県自らが事業主体となって鳥獣の管理を行うという制度ができましたが、今回の鳥獣被害防止特措法の改正におきまして都道府県の事業と実施隊の事業を行う市町村との連携をしっかりやっていくというようなことも含めて大幅な改正をさせていただく方向で、今回の臨時国会で確実に成立を図ることとさせていただいております。

政府におかれても、総務省では地域おこし協力隊の拡充、国交省では小さな拠点づくりによる集落機能の維持等に尽くしていただいておりますが、当連盟においては、山村振興法改正と同時に創設された山村活性化支援交付金等のソフト事業並びに必要な施設整備の充実に努めてまいりたいと思っています。

11日に補正予算が成立しました。個所付け等も既に発表になっていますが、この補正予算も活用して是非山村を抱えているそれぞれの市町村において頑張っていただきたいと思っています。

これからも皆さん方と力を合わせて私どももしっかり頑張ってまいりたいと思っていますので、よろしくお願い申し上げます。