【竹﨑会長代行挨拶】
本日は、全国山村振興連盟理事会を開催いたしましたところ、皆様方にはご多忙の中多数ご出席いただきましてありがとうございました。当連盟会長の吉野正芳先生は、所用のため欠席となっておりますので、僭越ではございますが、代行として熊本県芦北町長の竹﨑がご挨拶を申し上げます。
まず、この度の台風4号の影響などで被災された地域の皆様に心からお見舞いを申し上げます。
また、長期間にわたったコロナ禍の中、日夜奮闘して来られた市町村長の皆様、本日ご出席の関係省庁の方々、山村をいつも念頭においてご奮闘いただいております国会議員の皆様方に敬意と感謝を申し上げます。
さて本年2月のロシアによるウクライナ侵攻によりまして、世界の情勢は一変致しました。食料安全保障が強く意識されるようになり、次世代に安定した社会を継承していくためにも、食料の生産と国土の保全が重要な課題として改めて浮上しております。
また、近年打ち続いております異常気象を踏まえ、脱炭素が世界的に喫緊の課題であり、更に2年半に及ぶコロナ禍の中、都市への人口集中を改め地方に人口を分散していくことも重要な課題となっております。
こうした世界的な課題を踏まえたとき、そのいずれも山村地域との関わりが深いものであり、山村振興は、従来以上に重要性が増しているものと考えております。
山村に対する各種の支援策は、近年徐々に充実してきており、「森林環境譲与税」や「特定地域づくり事業協同組合」の導入、「公共建築物木材利用促進法」の改正などの施策が講じられてきていますが、世界的な情勢変化の中で、原油価格や諸物価の高騰など新たな困難な情勢も生じてきており、更に施策を充実強化していくことが必要であります。
山村地域における人口減少を食い止め、都市からの移住や田園回帰の潮流を推進していく上で、デジタル化の進展が寄与する部分もかなり大きいと期待されるため、情報基盤や交通などに革新技術を取り入れて快適な生活基盤づくりを進めていくことも重要であります。
これら施策の充実強化につき、皆様とともに山村の市町村が一体となって、政府に強く働きかけて参りたいと考えております。
本日は、どうぞよろしくご審議のほどをお願い致します。