令和2年2月の理事会における吉野副会長挨拶要旨

【吉野正芳 副会長((衆議院議員)の挨拶要旨)】
森林環境税・森林環境譲与税、最初のスキームは借金をして譲与し、その借金を令和6年度から課税される森林環境税で返済していくということで、素晴らしいスキームを考えたなと思っていました。それが総務省の太腹で、借金をすることはないということで総額2千億円を超える資金を投入してくれることになり、令和2年度は倍額の譲与が予定されています。

その使途ですが、この間、政令指定都市の市会議員の方々と懇談する機会を持ちました。私は、森林整備のために森林環境税・森林環境譲与税を作ったのだけれども都会にもかなり配分されるということで最初はがっかりしたのですが、市会議員の先生方に聞くと安心しました。それは需要拡大なのです。例えば、横浜市では学校建築の木質化だけに全額使うということを議会で決めたそうです。森林整備をしても需要がなければ森林は循環していかないわけですから、その意味では少し安心しました。

林野庁、総務省において森林環境譲与税の使い途を今調べています、最初の金額はかなり少なかったため基金に入れてある程度貯まってから使うということもあるようで、それはそれでいいのですが、総務省の太腹のお陰でかなりの金額が譲与されます。森林整備のために使うのがメインですが、需要拡大のためにも使えるということをご理解いただきたいと思います。