【篠原 孝 理事(衆議院議員)挨拶要旨】
国民民主党の衆議院議員 篠原 孝です。
山村はハンディがあるんだろうと思います。そういったところはハンディをなくしてやらなくてはいけないと思います。人の場合、身体障害者に対する対策はちゃんと良くできてまいりました。山に暮らしにくかったらそこをきちんとなんとか国がバックアップするのが当然だと思います。山には棚田がありますが、機械化も出来ませんし、全面的にバックアップしなければならないと思います。
そういう対策をしていかなければならないと思っています。いろんなものがあると思いますが、森林環境税もその一つです。トランプ大統領はちょっと変な人みたいに思われますが、関税をちゃんとその国の形を整えるために使うという意味では正しいのではないかと思います。つまり関税を0にするということでずっとやってきましたが、そうじゃないのです。その国の形をきちんとするには関税を使っててもいいのだろうと思います。そういったことからすれば、日本では日本で使う材木は全部毎年育っています。ですから外国から来る材木にはきちんと関税を課す。それでもって日本の山をきちんと守ることをやってもいいと思います。そちらの方が国民の懐からいただくよりこの方がてっとり早いと思います。CO2を吸収し、酸素を出す森林を守るというということで、大義名分すべて一致するのではないかと思います。
しかし、それだけでは食べていけない。私は30数年前パリに住んでいました。最後の一年、どうやって日本の山村地域を活性化するかという視野をもってヨーロッパを回ることをしました。農家民宿に3、40軒行きました。農家民宿、正確には林家民宿です。景色のいい山の方にあります。どんな援助を国がしているかアンケート調査をしました。信じられないのですが、農家民宿をやろうという人に500万円をポーンと貸し出し、10年間農家民宿を続けたら返さなくていい、年間50人の宿泊者を受入れればいいい、というものです。そういうものがあるから、ヨーロッパ社会、すくなくともフランスでは中山間地域が疲弊してガタガタになって人が相当減少していくことはありません。農業の場合で直接支払いも条件の悪いところに応じて高くする。日本では当時そういう対策を全くしていなかった。ハンディを克服する政策をやってこなかった。昭和39年の東京オリンピックの頃は10アールの山、木を売れば嫁入り道具、その言葉は古いかも知れませんが、相当のことが出来た。木材の価格は今の4~5倍していた。全面的にテコ入れをしないと、日本の山村、山は荒れると思います。山が荒れれば国が荒れるということで、これを肝にに命じて中谷会長の下で私も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。