全国山村振興連盟メールマガジンNO95
2020.10.9
全国山村振興連盟事務局
○ 農林水産予算概算要求の山村振興関係部分
今回は令和3年度農林水産予算概算要求の重点事項の中から山村振興に関係のある部分をピックアップしてみたいと思います。
まず重点事項の第6番の柱として「農山漁村の活性化」という項目があり、「コロナを契機とした都市部から地方への移住を促す環境の整備」と銘打たれています。
その第1は、「日本型直接支払の実施」であり、
・多面的機能支払交付金491億円(前年度487億円)
・中山間地域等直接支払交付金 268億円(前年度261億円)
・環境保全型農業直接支払交付金25億円(前年度25億円)
となっています。
2番目は「中山間地農業の所得向上を始めとした農山漁村の活性化」であり、その内訳は
・中山間地農業ルネッサンス事業(一部公共)490億円(前年度442億円)
・棚田・中山間地域対策(公共)
中山間地域農業農村総合整備事業70億円(前年度50億円)
農山漁村地域整備交付金1131億円の内数(前年度943億円の内数)
・ 農山漁村振興交付金103億円(前年度98億円)
・ 鳥獣被害防止対策ジビエ利活用の推進162億円(前年度102億円)
等となっています。
更に3番目として「地方への定住促進に向けた環境整備」とあり、
・農山漁村の情報通信環境や生活インフラの整備(公共)
農村整備事業73億円、漁村整備事業14億円が計上されています。
また、重点事項の大きな7番目の柱として「森林資源の適切な管理と林業の成長産業化の実現」があり、「コロナを契機とした山村での事業雇用と定住環境の創出」が目標とされています。その中では、
・林業成長産業化総合対策170億円(前年度129億円)
・森林整備事業(公共)1492億円(前年度1223億円)
・治山事業(公共)741億円(前年度607億円)
・農山漁村地域整備交付金(公共)(再掲)1131億円の内数(前年度943億円の内数)
・緑の人づくり総合支援対策53億円(前年度47億円)
・新たな森林空間利用創出対策2億円(前年度1億円)
・森林・山村多面的機能発揮地域力支援対策19億円(新規)
等となっています。
詳細については別添の資料をご覧ください。
20201002令和3年度予算概算要求