山村振興通信NO44(全国山村振興連盟都道府県支部・会員の皆様へ)
2019.9.20
全国山村振興連盟事務局
○ 農村地域人口と農業集落の将来予測
農林水産省(農林水産政策研究所)は、「農村地域人口と農業生産の将来予測―西暦2045年における農村構造」という研究成果を発表しました。
その概要は、以下のとおりです。
1 現在の農業集落の平均像
- 全国平均の集落の姿:世帯数50戸、うち農家数11戸、人口174人、高齢化率35%、耕地面積17ha
- うち山間農業地域の集落:世帯数24戸、うち農家数8戸、人口62人、高齢化率45%、耕地面積9ha
2 30年後(西暦2045年)の人口予測
・今後2015年~45年の30年間の人口予測
- 全国では、1271万人から30年後は1064万人に減少。
- 山間農業地域の人口は半減(34万人から16万人)。高齢化率54%
- 中間農業地域でも1133万人から662万人に減少。高齢化率47%
3 30年後の農業集落の予測
・2015年の14万集落は、30年後
- 人口9人以下の集落は全体の9%、山村農業地域集落では25%
- 高齢化率50%以上の集落は、山間農業地域で65%、中間農業地域で57%
4 存続危機集落等の予測
- 存続危機集落(集落人口9人以下かつ高齢化率50%以上)は、2000集落から1万集落に増加
- 集落人口が1/3未満になる集落が3万集落を超える
- 超高齢集落(2/3以上が65歳以上)が4000集落から2万7000集落に増加
- 14歳以下の子供がいない集落も9000集落から3万集落に増加
5 存続危機集落が30年後に10%を超えると見込まれる都道府県
北海道、石川、和歌山、島根、山口、徳島、愛媛、高知、大分の9府県
詳細な数字等については、以下のサイトをご覧ください。
○農村地域人口と農業集落の将来予測結果
概要・プレスリリース
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo01/190830_15.html
詳細版
URL:http://www.maff.go.jp/primaff/seika/nosanson/jinkogensho.html
(検索キーワード:農村地域人口、存続危惧集落、政策研)