山村振興通信NO19(全国山村振興連盟都道府県支部・会員の皆様へ)
2019.3.8
全国山村振興連盟事務局
1 ジビエ利用に関する相談窓口
先日(2月20日)、東京ビッグサイトで行われた農林水産省のイベント「山の恵みマッチング商談会」を視察させていただいたのですが、全国各地の山村地域の特産品がさまざまに展示されている中で、ジビエ(狩猟肉)のコーナーがいくつかあって試食もできるようになっていました。
その一つ、大分県に本社のある(株)椿説屋(ちんぜいや)の展示コーナーでは、イノシシ肉、シカ肉に加えて、アナグマ肉の試食もさせていただきました。アナグマの肉というのは大変珍しいと思ったのですが、九州ではかなり捕獲されているそうです。アナグマ肉は歯ごたえも良く、珍しさも手伝ってとても美味に感じられました。
椿説屋は、狩猟肉専門の処理施設や加工施設を持っておられ、イノシシだけで年間500~700頭を処理して飲食店に供給されているほか、「ジビエカレー」という商品も作られています。
また社長は、農林水産省で設置している「ジビエ利用拡大専門家チーム」のメンバーでもあり、ジビエについてのコンサルタント業務も行っておられます。
農林水産省では、「ジビエ利用に関する相談窓口」を設置していて、専門電話・専門メールアドレスが設けられています。ジビエの利用にご関心のある方は、活用していただければと思います。
[連絡先]
〇ジビエ利用に関する相談窓口(担当部署は農林水産省農村環境課鳥獣対策室)
http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/tyozyu/170912.html
〇株式会社椿説屋(ちんぜいや)
代表取締役 河野広介 電話080-2227-4226
kono@chinzeiya.com
2 過疎地域の社会的価値に関するアンケート調査結果
総務省の過疎問題懇談会が本年1月23日に公表した「過疎地域の社会的価値に関するアンケート結果(概要)」をご参考までに別添します。
これは、全国の過疎地域と非過疎地域の20~69歳の住民1400人を対象に調査したものです。
例えば過疎地域が有する公益的機能のうち重要だと思う役割について過疎地域の人と非過疎地域の人とで違いを見ると、過疎地域の人は「日本人の心のふるさととしての役割」を重視しているのに対して、都市住民など非過疎地域の人は「多様な生態系を持つ自然・環境を保全する役割」を重視していることが分かります。
また、過疎地域への移住の意向がある人は、過疎地域の人で30.1%、非過疎地域で23.1%となっています。
2019.03.13農村の定住条件の強化に関する相談窓口