全国山村振興連盟メールマガジンNO298

全国山村振興連盟メールマガジンNO298

2024.11.15
全国山村振興連盟事務局
◎令和6年度山村振興全国連絡協議会北海道・東北ブロック会議の概要について

令和6年度山村振興全国連絡協議会北海道・東北ブロック会議が令和6年10月24日(木)~25日(金)に、 以下のとおり開催された。
会議には北海道・東北ブロックの各県、農林水産省、九州農政局、全国山村振興連盟から担当者が出席した。
司会進行は、北海道総合政策部地域創生局地域政策課 加藤司主幹により行われ、東貴弘課長が欠席となったため、加藤主幹から概略、以下のように挨拶があった。
「本ブロック会員の皆様においては、各地域における山村地域の振興にご尽力されていることに、深く敬意を表する。
さて、北海道・東北の山村地域の多くは、冬期間の積雪や寒冷などといった厳しい自然条件に加え、人口減少、高齢化の進行による担い手の不足など、依然として多くの課題を抱えている。
一方で、山村地域は、国土の保全や水源のかん養をはじめ食料や木材などの供給地として、重要な役割を果たしており、山村地域の経済力の培養、住民の福祉の向上並びに人口減少の防止を図るような様々な取組を着実に進めていく必要がある。
現行の山村振興法の期限が来年3月末となっている中、来週11/1(金)に山村振興全国連絡協議会の提案活動を行う予定であり、本日の会議は、山村地域対策に関する中央情勢や、全国山村振興連盟の活動状況など、貴重なご助言をいただくとともに、各道県の取組状況を題材に意見交換を行い、
今後の山村振興策を考えていく貴重な場としたいので、忌憚のない意見交換をよろしくお願い申し上げる。」

会議の概要は、次の通りであった。

1 山村振興に関する中央情勢等について
農林水産省農村振興局地域振興課 稲本晃係長から、「山村振興に関する中央情勢等について」との資料に基づき、山村振興法の概要、山村活性化支援交付金の概要と活用事例を含め、説明があった。

2 全国山村振興連盟の活動状況等について
全国山村振興連盟 實重重実常務理事・事務局長から連盟の活動状況につき報告があり、「来年3月の山村振興法の期限に向けて、全国山村振興連盟では、アンケート調査、法改正問題検討会、有識者との意見交換会などを開催してきたところであり、理事会で特別要望、令和7年度要望、法改正の方向と論点について取りまとめたところである」との説明があった。

3 東北管内の山村振興対策の取組等について
東北農政局農村振興部農村計画課 平塚英樹課長補佐(オンライン参加)から、東北管内の山村振興対策の取組等に関し、山村活性化支援交付金の事業実施地区、活用事例等について説明があった。

4 各道県の山村振興対策の取組状況について(意見交換)
各道県において作成された「山村振興対策の取組状況について」という資料に基づき、各道県における山村振興に関する施策の取組状況等について、各道県の担当者(一部オンライン参加)から説明があリ、質疑応答が行われた。
資料に基づき紹介された各道県の主な取組等は、以下のとおりである。

・青森県:農泊の推進、青森型農村RMOの育成・支援等
・秋田県:元気な農山村人材・組織育成事業(ひと)、未来へつなぐ元気な農山村創造事業(しごと)、あきたの農山村を支える活力創造事業(活力)
・山形県:中山間・棚田地域持続的農地保全・振興プロジェクト、元気な農村(むら)づくり総合支援プロジェクト
・福島県:中山間ふるさと水と土保全基金事業、山村活性化支援対策事業等
・北海道:だれもが安心して暮らせる地域社会の形成、豊かな生活と地域を支える産業の振興、安らぎと個性ある地域づくりの推進

5 次年度の幹事県について
次年度の北海道・東北ブロック幹事県として、青森県が選出された。

6 現地視察
10月25日(金)、会議出席者により、当別町の「北欧の風 道の駅とうべつ」の現地視察を行った。

◎森林環境譲与税を活用して拡げる「森林環境教育・森林ESD」実践セミナー2024について
「Forest Style ネットワーク」(事務局:林野庁 森林利用課 山村振興・緑化推進室)から、会員のイベントとして、以下のお知らせがありました。
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森林環境譲与税を活用して拡げる「森林環境教育・森林ESD」実践セミナー2024のご案内
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(公社)国土緑化推進機構では、森林環境教育の普及に向けて、(一社)東京学芸大Explayground推進機構等と連携し、「ワンストップ」のコーディネート体制の構築、教科横断学習・探求学習志向の「森林ESDプログラム」の開発、「森林ESDインストラクター」の養成等に取り組んできました。
そうした条件整備を行うことで、東京都小金井市教育委員会では、森林環境譲与税を活用し、全小学校6年生の「林間学校」で、「間伐体験」「森の探求学習」「事前事後学習」を一体的に実施する「森林ESDプログラム」を導入するにいたりました。
この実践事例をもとに、林間学校等における「森林ESD」の導入が拡がることを期待し、本セミナーを開催します。
内容の詳細は、以下をご参照ください。
https://www.green.or.jp/educational/kan-kyouiku/entry-1645.html
■開催概要
日時:2024年12月10日(火)13:30~16:30
場所: オンライン会議システム「ZOOM」
定員: 100名(定員になり次第、締め切りますので、お早めにお申し込みください)
主催: (公社)国土緑化推進機構
共催: (一社)東京学芸大Explayground 推進機構、小金井市教育委員会
参加費: 無料
申込: WEBサイトの「申込フォーム」からお申し込みください。
https://forms.gle/BRsguaR3mtu853oCA
締切:2024年12月3日(火) ※定員になり次第、締め切りますので、お早めにお申し込み下さい