全国山村振興連盟メールマガジンNO336

全国山村振興連盟メールマガジンNO336

 

                        2025.8.15

                        全国山村振興連盟事務局

◎北海道・東北六県山村振興ブロック会議が開催されました

 

令和7年度北海道・東北六県山村振興ブロック会議が、8月4日(月)~5日(火)の2日間にわたり全国山村振興連盟福島支部(支部長 星学 下郷町長)の主催により、南相馬市「ホテル 丸屋グランデ」において、各道県の支部長、事務局長、来賓等18名が参加して、以下のとおり開催されました。

会議の概要は、以下のとおりです。

 

1 開会及び主催者代表挨拶

開会に当たり、主催者代表として福島県支部長の星学下郷町長から、次のように挨拶があった。

「令和七年度北海道・東北六県山村振興ブロック会議の開会に当たり、開催県として、一言ご挨拶を申し上げる。

本日は、全国山村振興連盟の實重常務理事をはじめ、北海道・東北各県の支部長、事務局の皆様には、公務ご多忙のところ、また暑い中をご出席いただき感謝申し上げる。

さて、国土の約半分を占める私ども山村地域は、国土・自然環境の保全、生物多様性の保全、地球温暖化の防止など、我が国にとって極めて重要な役割を果たしてきた。

国民共有のかけがえのない財産であり、日本人の「心のふるさと」とも言うべき山村地域を次世代へ引き継ぐことは我々に課された責務である。

しかしながら、山村地域の現状は、高齢化、若者人口の流出に歯止めがかからず、集落機能の低下を招いており、存続そのものが懸念されている。

このような中、本年三月末に期限を迎えた山村振興法が改正・延長され、法律の目的に「山村の自立的発展の促進」、「山村における定住の促進及び山村における人口の著しい減少の防止」等が明記されるなど、内容の充実が図られたところである。

また、現政権では、「地方創生2.0」を掲げ、地方への流れを創出する取組を進めるとしているほか、人々の働き方や暮らし方に対する意識もコロナ禍以降、大きく変容しており、移住や二地域居住等への関心も高まっているなど、農業・農山村の価値が再認識されている。

我々はこのような好機をしっかりと捉え、山村地域がさらに魅力ある存在となるよう、積極的な施策の展開が必要であり、本日の会議が、さらなる山村地域の発展に寄与するものとなることを期待する。

なお、本日、視察いただいた飯舘村は、魅力のある山村づくりに取り組んできた福島県内有数の自治体だが、原発事故を機に村の状況は一変した。それでも、以前の村を取り戻すため頑張っているその姿を視察いただいたところである。

また、明日は、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉状況等について視察いただく。

発災以来、北海道、東北各県の皆様には、多岐にわたるご支援、ご厚情をいただいてきたところであり、改めて厚く御礼を申し上げる。

福島第一原発では、計画的なALPS処理水の海洋放出に続き、燃料デブリの試験的取出しが実施されるなど、ようやく本格的な廃炉のスタートラインに立ったところである。

しかしながら、当県復興の前提である廃炉には多くの課題があり、当県が真の復興を果たすには、まだまだ時間を必要としている。

これからも県民一丸となって復興に邁進して参る所存なので、今後ともご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げる。

終わりに、会議設営に当たり、諸事不行き届きの点も多々あろうかとは思うが、精いっぱい努めさせていただくので、何卒、御容赦くださるようお願い申し上げ、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただく。」

その後、星町長の司会のもとで議事が進められた。

 

2 全国山村振興連盟活動報告

来賓である全国山村振興連盟常務理事兼事務局長實重重実から、挨拶の後、全国山村振興連盟活動状況について、7月理事会の議案であった業務報告書、要望書に基づき、以下のような説明があった。

「本年4月1日の改正山村振興法の施行に当たっては、市町村長の皆様に大変お世話になり感謝申し上げる。昨年7月の理事会で、法改正に向けての特別要望、「改正方向と論点」を決定いただき、山村振興法の期限の延長と政策内容の充実について要請活動を行った。8月以降政治的な動きが強まり、10月には衆議院選挙となる中で、11月には総決起大会で各党代表からの力強い言葉をいただいた。12月には議員立法に向けての活発なご論議をいただき、年明けの2月には2回にわたり超党派会議での議論をいただいた。そうした中で、各党で機関決定をいただき、衆議院農林水産委員会、衆議院本会議、参議院農林水産委員会の審議を経て、3月31日に参議院本会議での可決・成立をいただいたところである。

山村振興法は20数条の追加となる大きな改正となり、現下の問題は概ね網羅しているが、今後これら政策の実現・具体化に向けて、連盟として更に要請活動等を強化していきたい。」

 

3 次期開催地の選定

次期開催地として、北海道が選定された。

 

6 現地視察

8月4日(月)、飯舘村内において現地視察を行った。

視察地は、①花の里ながどろ環境再生情報ひろば、②イイタテバイオテック株式会社、③飯舘みらい発電所(飯舘バイオパートナーズ株式会社)、④道の駅であった。

8月5日(火)、大熊町において、福島第一原子力発電所の廃炉作業状況の視察を行い、廃炉資料館、福島第一原子力発電所構内において、説明を聴いた。

 

 

 

◎「Forest Style ネットワーク」からのお知らせ

 

「Forest Style ネットワーク」事務局(林野庁 森林利用課 山村振興・緑化推進室から、以下のお知らせがありました。

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1 林野庁 「森業」のポータルサイトを新たに開設しました!!

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このたび、林野庁では「森業」に関する情報を集約する「森業」のポータルサイトを開設しました。

これまで散在していた森業関連のサイトを整理し、目的に応じてアクセスしやすくなるよう構成しております。

 

森業に関する情報を探す際の入り口として、ぜひご活用いただければ幸いです。

 

▶ 森業のポータルサイト:森業の推進について:林野庁

 

今後とも、森業に関わる皆さまの活動の一助となるよう、

利便性の向上に努めてまいります。

 

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2 農林水産省 「農山漁村」経済・生活環境創生プラットフォーム第2回シンポジウムのアーカイブ配信及び当日の資料公開について

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7月16日(水)開催されました「農山漁村」経済・生活環境創生プラットフォーム第2回シンポジウムのアーカイブ配信及び当日資料が公開されました。

他分野・異業種との「新結合」を実践する企業の取組事例や都市部の企業の先進事例の紹介等を行い、自治体・企業・金融機関等多様なプレイヤーが、それぞれの立場から農山漁村に関わっていく意義について共有・議論しました。

詳しくは下記サイトでご確認ください。

 

【アーカイブ動画】

【当日の資料】

 

 

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3 山形県上山市 蔵王坊平 健康経営推進 リーダーシップ研修 モニターツアー 参加者募集!

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クアオルト先進地・山形県上山市は、森林や温泉、食などの豊富な地域資源を活かした“健康経営支援”のフィールドづくりを行っています。このたび、企業等の健康経営支援の受皿となる蔵王坊平観光協議会が主催となり、企業の健康づくりや研修、福利厚生等での新たな取組をはじめ、リーダーシップ育成のワークショップが融合した、モニターツアーが実施されます。

詳しくは、下記上山市ホームページをご覧ください。

蔵王坊平 健康経営推進 リーダーシップ研修 モニターツアー 参加者募集! – 上山市ホームページ

 

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【開催概要】

日程:令和7年9月25日(木曜日)11時30分集合 ~ 9月26日(金曜日)15時15分解散 1泊2日

場所:山形県上山市(かみのやまし)・蔵王高原坊平(ざおうこうげんぼうだいら)

定員:先着15名

参加料:11,000円(税込)

  • 参加料は宿泊料分となります。交通費は別途。また、宿泊を除く現地滞在・各種体験費用は、
    蔵王坊平観光協議会が負担します。

宿泊:森の宿

対象:企業 ※健康経営・研修・福利厚生等の担当者

<このような企業にオススメです!>

  • リーダー育成!
  • 他社リーダーと学び合い、刺激し合える新しい関係性を得たい!
  • 健康経営の取組をもっと充実させたい!
  • 社員のコミュニケーションを活発に、チームビルディングを図りたい!
  • 新入社員や社員旅行での活用実績もあります!

〆切:令和7年9月12日(金)