全国山村振興連盟メールマガジンNO327
2025.6.13
全国山村振興連盟事務局
◎令和7年度山村振興実務研修会を開催しました
全国山村振興連盟では、6月4日(水)、「令和7年度山村振興実務研修会を開催しました。
都道府県、各県支部、会員市町村、地方農政局の担当者の42名の方々に出席いただきました。このほか、地方農政局の担当者2名が、WEBで会議に参加されました。
来賓・講師の方、また参加者の皆様、ありがとうございました。
令和7年度山村振興実務研修会日程
日 時:令和7年6月4日(水)
場 所:東京都千代田区永田町1-11-35 全国町村会館 2階ホール
1.開会挨拶 10:30~
全国山村振興連盟事務局長
實 重 重 実
2.来賓挨拶
農林水産省農村振興局地域振興課長
山 本 恵 太 氏
3.講 演
『山村振興対策について』
農林水産省農村振興局地域振興課
課長補佐 石 飛 法 子 氏 10:50~11:50
『鳥獣被害防止対策について』
農林水産省農村振興局鳥獣対策・農村環境課鳥獣対策室
課長補佐 鳥 海 修 平 氏 11:50~12:30
(昼 食)
『総務省における山村振興関連対策について』
総務省自治行政局地域力創造グループ地域振興室
課長補佐 野 上 伊 織 氏 13:20~14:10
『国土交通省における山村振興関連対策について』
国土交通省国土政策局地域振興課
課長補佐 中 島 敬太郎 氏 14:10~15:00
(休 憩)
『森林・山村の諸問題について』
林野庁森林整備部森林利用課山村振興・緑化推進室
課長補佐 劔 持 沙 織 氏 15:10~16:00
『地域資源活用価値創出対策について』
農林水産省農村振興局地域整備課
課長補佐 正 野 俊 晃 氏 16:00~16:50
4.閉 会
◎「Forest Style ネットワーク」からのお知らせ
「Forest Style ネットワーク」(事務局:林野庁 森林利用課 山村振興・緑化推進室)から、以下のお知らせがありました。
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1 観光庁 地域観光魅力向上事業の二次公募の募集について
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林野庁ホームページ「森林サービス産業の創出・推進に活用可能な補助事業一覧」にもあります観光庁の「地域観光魅力向上事業」の二次公募が開始されました。
5月23日(金)に開催されました説明会のアーカイブ動画も事業サイトへ掲載されていますので、合わせてご覧ください。
- 事業概要
将来に亘って持続的に地方誘客が促進されるよう、地域資源を活用した収益性が高く独自性・新規性のある観光コンテンツの開発から、適切な販路開拓や情報発信の総合的な支援を行い、中⾧期に亘って販売可能なビジネスモデルづくりの支援を実施
- 二次公募期間
令和7年5月28日(水)~6月18日(水)
- 事業の詳細は、地域観光魅力向上事業サイト(地域観光魅力向上事業)をご覧ください。
(参考)
林野庁ホームページ:森林サービス産業の創出・推進に活用可能な補助事業等:林野庁
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2 農林水産省 「地方みらい共創戦略」が公表されました
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農林水産省では地方創生に向けて滝波副大臣を座長とした「地方みらい共創研究会」において12月末から検討を重ねた結果として、5月29日に「地方みらい共創戦略」を公表しました。
当戦略においては、以前からあった海業を参考に、里業、森業という概念を整理して取組を進めることとなりました。
森業については、森林サービス産業や企業の森林づくり活動、森林由来Jクレジットの取組を踏まえ、環境保全や癒しなどの森林の価値を活かした取組の総称としており、林業や木材産業以外に、森林の多面的な機能に着目して現場で森林を活かす取組を、「森業」としてしっかりと位置付けて、
森林分野での地方創生を推進します。
各種取組が進展するようよろしくお願いします。
プレスリリース:「地方みらい共創戦略」について:農林水産省
【参考】地方みらい共創戦略のポイント(プレスより抜粋)
(1)3月末に公表した「地方みらい共創に向けた緊急提言」では、農林水産地域は、「おいしく豊かで楽しい地方」であり、農林水産業が元気に発展し、若者・女性・インバウンドを含む、皆の「目的地(ディスティネーション)」となる可能性を秘めた地域である旨のコンセプトを整理。
(2)上記のコンセプトの実現に向け、「地方みらい共創戦略」を取りまとめ、グローバルとローカルをつなぐグローカル成長(※1)の視点を踏まえ、都会と地方との連節や、農林水産に関わりの少なかった企業等との「共創」・「かけ算(新結合)」による農林水産イノベーションの実現を通じ、我が国の成長に繋げることを目指す。
(ア)里業(さとぎょう)、森業(もりぎょう)、海業(うみぎょう)(※2)など7つの分野(※3)に施策を分けて推進するとともに、「かけ算(新結合)」の取り組みを推進する。新たな主な取組として、次を進める。
a.「農林水産業の付加価値向上」に向け、国と地方の共創による地域レベルの官民共創拠点「農林水産 地方創生センター(仮称)」を各地で形成。第1号は今夏の立ち上げを目指す。
b.「里業」の推進 ― 田園の地方創生 ― のため、農泊地域と地方公共団体等が連携し付加価値化を図る食の新結合地域「里業・食 みらい共創地域(仮称)」を形成する。
c.「森業」の推進 ―山の地方創生 ― のため、総合支援窓口の設置、民間団体等と連携した推進会議開催等を行う。
d.「海業」の推進― 海の地方創生 ―のため、地域のサポート役となる地方公共団体等を含む多様な主体からなる中間支援組織の活用、広域連携・インバウンド対応・「ぎょしょく」等の異分野連携等を行う。
(イ)7つの分野の取組を支える環境として、産官学金労言が集まる「『農山漁村』経済・生活環境創生プラットフォーム」において、「共創」事例に関する、モデル地域選定・実証・広域化、貢献企業の表彰等に取り組む。
用語の定義
(※1)グローバルな世界市場と農林水産業を含むローカルな地方産業を直結させ、海外需要の取り込み等を通じ、経済成長を実現する
(※2-1)里業(さとぎょう):多様な魅力ある農業地域の資源を活かした取組
(※2-2)森業(もりぎょう):環境保全や癒しなどの森林の価値を活かした取組
(※2-3)海業(うみぎょう):海や水産地域の地域資源の魅力・価値を活かした取組
(※3)農林水産業の付加価値向上、輸出の促進、里業の推進、森業の推進、海業の振興、農福連携の推進、フードテックの推進