第1043号(平成28年12月15日発行)
自由民主党山村振興特別委員会(委員長:金子恭之 衆議院議員)が、平成28年11月29日(火)午前9時から自民党本部704号室において、「(1)平成29年度 山村振興関係概算要求等について、(2)山村振興に関する取組等について」を議題として開催された。
全国山村振興連盟からは、竹﨑一成 会長代行、松島貞治 副会長及び岸 廣昭 常務理事が出席した。
山田俊男 事務局長の司会により議事が進められ、最初に 金子恭之 委員長の挨拶があり、ついで、宮腰光寛 全国山村振興連盟会長から挨拶があった後、議事が進められた。
(1)平成29年度 山村振興関係概算要求等について
関係省庁から平成29年度の山村振興関係予算概算要求概要について説明があっ
た。
ついで、全国山村振興連盟から11月17日の通常総会で決定した「平成29年度
山村振興関連予算・施策に関する要望書」を提出し、それを踏まえて、竹﨑会長代行及び松島副会長から「山村活性化支援交付金の満額確保、地方の衰退は国力の衰
退につながるとの認識に基づいた山村活性化対策の充実、山村、振興山村における
工業用機械等の割増償却制度の延長、森林環境税の創設等」について要望を行っ
た。
(2) 山村振興に関する取組等について
次の事項について、二人の町長から資料に基づき説明があった。
の振興は国全体で取り組むべき重要な課題であることを明確にすべき。
〇「山村活性化支援交付金による取組みについて」 谷 一之 北海道下川町長
木材の利用発掘事業(広葉樹材等の新たな利用開発)、木灰の地域内循環利用
事業(木灰等の有効利用)、原料供給体制の構築(森林バイオマス熱電併給のため
の原料供給体制の構築)に取り組んでいる
〇「鳥獣被害対策について」 浜田正利 北海道新得町長
捕獲したエゾシカを活用した町づくりとして、鳥獣被害対策による捕獲後のエゾシカの加工.販売も含めたサプライチェーン構築による、鳥獣肉のトータルな活用を目指している。
次いで、
①山村における共同作業に対する支援の充実、
②県境を越える鳥獣害対策、
③廃校を活用した子育て施設に併設のシルバー施設を整備する複合施設に対する支援、
④地域おこし協力隊員の退任後の赴任先への定着状況、
⑤「山村活性化支援交付金と鳥獣被害防止総合対策交付金」との連携、
⑥役場職員の兼業による地域活性化、
⑦町の企業版ふるさと納税への取組み等
について質疑が行われた。