全国山村振興連盟メールマガジンNO84

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2020.7.17

全国山村振興連盟事務局

1 新規加入会員のご紹介

 

7月13日付けで熊本県水俣市(高岡利治市長)が新規加入会員として連盟に参加いただきました。ありがとうございました。よろしくお願いします。

 

 

2 第2回長期的な土地利用の在り方に関する検討会

7月7日農林水産省で「長期的な土地利用の在り方に関する検討会」第2回が開催され、放牧等による農地の多様な利用について議論が行われました。

検討会においては、①放牧、②有機農業、③荒廃農地の発生予防について取り上げられ、農水省から提出した資料の概要は、以下のとおりです。

(1)放牧

・乳用牛で15700戸中52.4%、肉用牛で41800戸中18.0%が利用している。(経営内放牧と公共牧場利用の合計)

・耕作放棄地を利用して放牧されているのは、3158頭、10118ha。

・肉用繁殖雌牛の場合、放牧により、1頭当たり739千円から529千円へと、210千円のコスト削減になる。

  1. 有機農業

・有機食品の市場は、2017年で1850億円。

・有機農産物が栽培されているのは、23500ha(全農地の0.5%)。

・耕作放棄地を利用して栽培する場合の利点としては、

  1. 緩衝地帯の設置が最小限で済む。
  2. 化学合成農薬を使用していなかった場合、有機認証の転換期間が短縮できる。
  1. 荒廃農地の発生予防

・荒廃農地が発生すると、解消に多額の費用を要する。

・農地集積、経営拡大、鳥獣被害解消のため荒廃農地発生予防が必要。

・個人の事情もあるので、地域ぐるみでの活動が必要。

 

会議資料は以下のHPより御確認いただけます。

 

https://www.maff.go.jp/j/study/tochi_kento/index.html