【篠原 孝 理事(衆議院議員)挨拶要旨】
お早うございます。立憲民主党の篠原 孝でございます。
両面刷りの資料を配布しています。表面の「森林環境譲与税の現状と面積要件のみでの試算」の表をご覧下さい。
(都道府県別の、① 令和5年度の譲与額、② 人工林面積、③ 人工林面積のみで再計算した額、④ ③と①のと差額、⑤ ③の順位、⑤ ①の順位、⑥ 損得順位(①-③)を表示。総務省のHP掲載資料及び農林業センサスにより作成。)
森林環境譲与税の譲与基準の見直しで人工林面積の譲与割合を5%増やし55%にしましたが、あいかわらず人口で25%譲与しています。
私が独自に作成したこの表を見ますと、東京都は人工林面積による配分より得をしています(①の現在の譲与額の順位:2位、③の人工林面積による順位:43位。譲与額の差額:16.8億円)。神奈川県(差額:11億円)及び大阪府(差額:9.8億円)も同様です。(得をしているのは16都府県)。この表にはありませんが、市町村別に見ますと横浜市、名古屋市、大阪市などが得をしています。都市部では木材の利用促進等に使用するようですが、こういう配分は見直すべきだと思います。
次に裏面の「木材関連の指標(製材工場の推移)」の表をご覧下さい。
現在、製材工場が減って減って困っている、製材工場がないから山の木を伐れない、そういう状況になっています。2023年の製材工場数を60年前の1960年と比べると15.5%、30年前の1990年と比べると22.3%まで減っている。
次世代半導体の国産化を目指す企業が、北海道札幌市近郊で半導体の研究製造拠点の建設を進めており、10兆円を投資するようです。半導体基地を10兆円で建設するのだったら、製材工場のためにその10分のⅠの1兆円でも出したらどうかと思っています。