令和7年11月の総会における棚野全国町村会長挨拶

全国町村会を代表して一言、ご挨拶申し上げます。
本日、ここに全国山村振興連盟の「令和7年度通常総会」が、盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。
さて、本年3月、山村振興法が改正、延長されました。山村振興連盟関係者の皆様方、並びに、関係国会議員の皆様方のご尽力の賜物であり、全国町村会として、衷心より敬意を表し、感謝を申し上げる次第であります。
また皆様方には、日頃より全国町村会の活動に格別なご支援を
いただいておりますことに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
さて、山村地域を取り巻く環境は、依然として厳しい状況にございます。
山村地域の人口減少は、林業など、第一次産業の担い手の減少のみならず、国土の維持や環境保全にも大きな影響を及ぼすこととなります。
また、昨今のクマによる深刻な被害も、山村地域の環境変化が、大きく影響しているものと考えられます。一方で、このたび改正されました山村振興法には、「山村の役割」として、「農林水産物の供給」、「生物多様性の確保」、「地球温暖化の防止」が明記されました。私は平素から食料とエネルギー自給率の向上は現在の我が国が取り組むべき重要な課題であると、強く訴えております
気候変動や国際情勢が不安定化する状況において、生存と生産活動に欠かせない食料とエネルギーを自国内で確保することの重要性は、いくら強調しても足りないと考えております。
こうした中、山村地域は食料や水、再生可能エネルギーを蓄え、災害防止や、文化の継承、生態系の維持、人々の交流の場など、実に多様で、重要な役割を果たし続けております。
改正された山村振興法にも山村地域の有する様々な価値と、果たし得る役割が、多岐にわたり明記されました。このことは国民に、山村地域の重要性に関心を持っていただく好機でもあります。
全国町村会といたしましても、昨日の全国町村長大会において、食料とエネルギー自給率の向上を通じた、山村地域を含む農山漁村地域の振興について、国民理解の促進を図りながら、実効性ある具体的な対策を政府に求める特別決議を採択いたしました。
山村地域を守ることは、国を守ることでもあります。
全国町村会といたしましても、山村の振興に、皆様方と力を合わせて努力を重ねてまいる所存です。
結びに、貴連盟の益々のご発展と、本日ご参集の皆様方のご活躍を祈念いたしまして、祝辞のご挨拶といたします。