【宮腰光寛 会長(衆議院議員)の会長就任挨拶要旨】
只今、全国山村振興連盟の会長という大役を拝命致しました宮腰でございます。
大変重い役職でありまして、本当に緊張致しております。これまで、中谷前会長の下で副会長として理事の吉野先生、金子先生、谷先生とともに、全国の首長さん方と一緒になって、山村の振興に微力を尽くしてまいりました。本当に微力でありまして、今回の会長就任ということには相当迷ったわけでございますが、なんとか少しでもお役に立ちたいという気持ちでお受けさせていただいたわけであります。
大変歴史と伝統のあるこの連盟でありますので、これからも理事の先生方のご協力をいただき、そして、首長さんのご協力もいただいて、山村振興のために頑張ってまいりたいというふうに思っております。ご協力の程よろしくお願い申し上げたいと存じます。
折しも、山村振興法の改正の時期にあたっております。今ほど、金子自民党山村振興特別委員会委員長から丁寧な法案のご説明がありましたけれども、なんとか3月一杯に改正法案が衆参両院でできる限り全会一致の賛成の下に確実に成立できるように金子委員長をはじめ先生方と協力しあいながら頑張ってまいりたい思っております。
今回の法改正の中で、特に評価すべきところは、いろいろ沢山ありますけれども、法律の基本理念をしっかりと書き込んだところではないかと思っております。
その中では、「山村の振興は、山村の有する多面にわたる機能が十分に発揮され、国民がそれらの恵沢を享受することができるよう、森林等の保全を図ることを旨として行わなければならない」という風になっています。「恵沢を享受する」という文言は、日本国憲法の前文に書かれている文言でありまして、政府提案の法律は勿論でありますが、議員提案の法律の中でもなかなかこの文言は使われていないのであります。
山村の振興は、特に理念が大事ではないかと考えています。今回の法改正でちゃんと基本理念の規定が追加されるということは、これは、山村に住んでおいでになる方々がそこに誇りを持って頑張っていただける法律の裏付けになるのではないかと考えています。
この法律とは別ではありますが、地方創生関連で今回の国会で地域再生法の改正案というものが提出される予定になっております。これは、自民党の農山漁村計画法制に関する特命委員会で検討してきた内容が相当部分反映されているということでありまして、「小さな拠点」の形成にも確実に資する改正案になっているのではないかというふうに考えております。
私共連盟は、これからも、首長の皆さんと我々国会議員が力を合わせ、声を一つにして、山村振興のための予算や施策の充実に向けて各方面に働きかけてまいらなければならないと思っています。山村の振興なくしては地方の再生なし、です。
先ほどご挨拶をいただきましたが、関係省庁の皆様におかれましては、私共の切実な声をお汲み取りいただきまして、施策の充実に努めていただきますようお願い申し上げたいと存じます。
簡単ではございますが、会長就任に当たり、所信の一端を申し上げてご挨拶とさせていただきます。今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。