令和4年7月の理事会における佐藤農村政策部長挨拶要旨

【佐藤一絵 農林水産省農村政策部長 挨拶要旨】
 6月16日付けで農村政策部長を拝命した佐藤です。よろしくお願いします。
 私は生まれも育ちも北海道で、北海道の山村の状況は子供の頃から良く存じ上げています。農林水産省に入りまして今年15年目になるところですが、これまで、米政策、新規就農施策などの業務に携わってきました。そうした中で、山村地域を含め全国各地の様々な現場を見させていただき、これからも農山漁村の様々な取組みを支援していかなければならないと思いながら、業務に当たってきました。
 この度、農村政策部で仕事をさせていただくことなりましたが、これからも現場の声をしっかりと伺いながらより良い施策の拡充に努めてまいりますので、ご指導の程よろしくお願いします。
 今、竹﨑会長代行からも話がありましたように、我が国の農山村を取り巻く状況は厳しい局面が続いています。そうした中、コロナ禍の影響もあって、田園回帰という動きも少しずつ盛んになっているように我々は受け止めています。コロナ禍が落ち着いても、田園回帰の流れを止めることのないように様々な施策を時代に合わせた形で展開していきたいと思っています。
 岸田政権になって、デジタル田園都市国家構想を実現していこうという動きがあります。山村地域の皆様方は正に主役としてデジタル活用による新しい取組みにチャレンジしていただける存在だと思っていますので、我々もこれからしっかり応援をさせていただきたいと思います。
 農林水産省では平成27年度から山村活性化支援交付金の制度を作っていますが、これまで250カ所以上の地域で様々な有益な取組みを推進していただき、感謝しています。例えば、新規雇用につながったり、地域の伝統技術の継承が可能となったりと、素晴らしい取組みが沢山出ています。そうしたことを世の中の方々に広く知っていただくような措置も我々としてはしっかりとやっていきたいと思っています。
田園回帰の流れを後押しし、山村地域の魅力を広めていくために様々な施策を展開しているところですが、少しでも地域の課題解決に役立つように、現場の皆様方のご意見をしっかりと我々が受け止めて今後も施策を作り上げていきたいと強く思っていますので、もっとこういう施策が必要といった率直なご意見をこれからもお聞かせいただければ幸いです。