21世紀・山村の新しい復活を
[大分県議会議長 日野立明氏祝辞]
御紹介に預かりました大分県の議会議長の日野でございます。
本日は、山村振興シンポジウムに全国からおいで下さいました皆様方に、県議会を代表して心を込めて歓迎の挨拶を申し上げたいと思います。第25回全国山村振興シンポジウムが、全国各地で農山村地域の活性化のため日夜懸命な努力を統けられておられる沢山の皆様方をお迎えして盛大に開催をされるに当たり、地元大分県議会を代表して歓迎の挨拶を申し上げます。
当大分県は広い平地が少なく、山と谷が県土の大半を占める土地柄であります。歴史的な経緯もありまして、江戸時代には多くの小さな藩に分かれ、沢山の城下町を擁しておりました。その小藩分裂の歴史を反映してかどうか、小さな町や村で独自の地域振興に力を入れ、注目を集めている地域の方々がおります。その一つが現在私ども県議会議員の同僚でこの春まで、長く村長を努めておりました井上伸史さんの上津江村であります。この後、事例の発表としてご報告をすることになっております。
パネリストとして午後出席される中谷さんは、湯布院町の町づくりのリーダーとして粘り強い活動を続けて来られた方です。衛藤町長さんは、久住町を自然休養の町としてよみがえらせました。しかしながら、県全体として見ますと農山村地域で特に人口が減少し、高齢化や農林業の担い手不足が深刻化しておりますのは、他の県と同じではないかと思います。
高度成長期以来、本県も農山村地域の振興には、精一杯の努力を傾けて参りました。けれども、木材価格の低迷や工業化、都市化の流れには抗しきれなかったのであります。
これからの日本の山村は、どこに活路を求めていけぱいいのか、全国山村振興連盟に結集する皆さんが一番真剣に悩み模索をしてこられたことであります。
本日のシンポジウムが現実の中から、解決策を見いだす一つの契機となりますことを祈念を致します。21世紀に山村地域が新しい姿で復活することとご参加の皆様方の御健勝をお祈りを申し上げまして、歓迎の挨拶と致します。おめでとうございました。
 |
大分県玖珠町「カウベルランドくす」での現地視察 |
|