安全で美しい国土の形成に向けた活力ある山村の構築
[国土庁長官官房審議官 薦田隆成氏挨拶] |
皆さんおはようございます。只今ご紹介をいただきました国土庁官房審議官の薦田でございます。国土庁地方振興局で山村振興を担当しております芳山局長が参るということで直前まで本人も楽しみにしておりましたが、国会の参議院決算委員会閉会中審査ということで来られなくなりましたので私が代わって御挨拶をさせていただきます。
第25回全国山村振興シンポジウムの開催に当たり、主催者であります国土庁といたしまして、一言御挨拶申し上げます。
本シンポジウムは、国土の保全、水資源のかん養等山村が持つ幅広い役割とその重要性について国民の理解を深めるとともに、山村地域から情報を積極的に発信していくことを目的として毎年開催しているものであります。
大分県は、申し上げるまでもなく、平松知事が提唱された「一村一品運動」など先駆的な地域づくり施策を展開されており、全国のムラづくり活動や地域活性化運動の先駆けとなっております。
21世紀を直前に致した今、全国山村振興シンポジウムが、ここ大分県において開催されますことは誠に意義深いことであります。
時代は、戦後の成長を支えてきた大量生産・大量消費型の経済社会から循環型・環境保全型社会への転換の必要性が論議されているなどまさに転換期にあります。
山村地域は、基幹産業である農林業の不振や人口の減少と高齢化の進行等困難な事態に直面しておるのは事実でございますけれども、一方では、山村地域の持つ良さを見直そうという気運も強まってきております。このような状況の中で、昨年3月には新しい全国総合開発計画「21世紀の国土のグランドデザイン」が策定されましたし、また、12月には国土審議会の山村振興対策特別委員会から意見書「安全で美しい国土の形成に向けた活力ある山村の構築」が取りまとめられたところでございます。
国土庁といたしましては、関係省庁と連携を密にしながら山村振興対策を積極的に推進していくとともに、21世紀を迎えるに当たり、より魅力のある山村地域の形成を図って参りたいと考えております。
本日のシンポジウムは、多彩な開催内容となっておりますが、是非とも、山村振興を担う皆様方の相互理解と研鑽の場として実り多いものとなりますようご期待申し上げますとともに、開催に御尽力をいただいた大分県、全国山村振興連盟大分県支部及び全国山村振興連盟の方々並びに御参集の皆様方の益々の御発展と御活躍を祈念して、私の挨拶といたします。どうもありがとうございました。
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