(国土庁長官官房審査官 照井義則氏挨拶)
第23回全国山村振興シンポジウムの開催に当たり、主催者であります国土庁といたしまして一言ご挨拶を申し上げます。
本シンポジウムは国土の保全、水資源の涵養等、山村が持つ幅広い役割とその重要性について国民各層の理解を得るとともに、山村地域から情報を積極的に発信していくことを目的として毎年開催しているものでございます。特に本日のシンポジウムが国内でも有数の木材集積地であるとともに、美作杉や檜を擁する豊かな山村地域であり、また農山村地域の担い手対策に積極的に取り組んでこられたここ岡山県において、山村再生への計画と実践をテーマとして開催されますことはまことに意義深いことであります。
改めて申し上げるまでもなく、山村地域におきましては基幹産業である農林業の不振が続く中、人口の減少、高齢化の進行、地域活力の低下などといった困難な事態に直面しており、国土の保全や活力ある地域社会の維持に懸念が生じているところとなっております。しかし、一方では近年、山村の豊かな地域資源を活用した都市との交流事業等、地域の創意工夫を活かした取り組みにより、活力に満ちた山村社会を実現している事例も数多く見られるようになってきております。
また、国土庁におきましては来るべき21世紀の国土づくりの指針となる新しい全国総合開発計画の策定作業を進めているところであります。昨年12月に発表されました国土審議会計画部会の調査検討報告の中で、山村地域を含む中山間地域につきましては豊かな自然に恵まれた新たな生活様式の実現を可能とする多自然居住地域としての創造を目指し、条件整備を進めるとともに、適切な国土管理を行うということとされております。これらの動向を踏まえまして国土庁といたしましては、関係省庁と連携を密にしながら引き続き山村振興対策を積極的に推進していくとともに、21世紀を迎えるに当たり、より魅力のある山村地域の形成を図るため、新たな山村振興対策の方向についても検討してまいりたいというふうに考えております。
最後になりましたが、本シンポジウムが山村振興を担う皆様方の相互理解と研鑽の場として実り多いものとなりますとともに、本シンポジオウムの開催にご尽力をいただきました岡山県、全国山村振興連盟岡山県支部及び全国山村振興連盟の方々、並びにご参集の皆様方のますますのご発展とご活躍を祈念いたしまして私のご挨拶とさせていただきます。
(全国山村振興連盟会長 大河原太一郎氏挨拶)
本日第23回全国山村振興シンポジウムの開催に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
本日は全国各地の会員を初め出席者400名を越える多数のご参加を得て本シンポジウムを盛大に開催することができましたことは、主催者としてまことに感謝にたえないところでございまして、ご同慶の至りでございます。
本日は、地元岡山県議会を初め、農林水産省、中四国農政局、全国町村会など来賓の方々には公務極めてご多忙の折から貴重な時間を割いてご臨席の栄を賜り、まことにありがたく御礼を申し上げます。
また本席には本県石井知事さんもお忙しい中をお見えいただいており、このあとご挨拶をいただくことになっております。さらに基調講演、事例発表、特別講演、そしてパネルディスカッションにご参加いただく皆様方に対しましては厚く御礼を申し上げますとともに、よろしくご指導のほどお願い申し上げる次第でございます。
ご承知のとおり、我が国の財政事情は先進国の中で最悪と言われ、来年度から公共事業を初めとする予算の削減を特別法をもって行うという、まことに厳しい状況であります。また、地方財政についても事情は同様であります。このような情勢の中で人口の少ない山村の発言が封ぜられ、人口の多い都市の声のみが尊重されることになれば国土の均衡ある発展を目指しまして引き続き努力を重ねている山村の生活、環境、産業の各般にわたる基盤整備が重大な影響を受けることは明らかであります。このような事態を回避するためには我が連盟といたしましても、会員の皆様ともども懸命に努力を続けていく所存でございます。
しかしながら一方においては、全国一律の規格による公共投資への安易、過大な依存にも問題があることは疑いもございません。山村はそれぞれが独自性を持っております。全国に同じ山村は二つとないわけでありますから、今後はこの山村の独立性をいかに発揮していくかが山村振興のかぎを握るものと考えるのでありますが、その意味で山村の抱える数多くの問題を一つ一つ着実に解決していくため、本シンポジウムが参加者各位に示唆するところ多大であると信じておりますし、また今後皆さんが地元において町づくり、村づくりを進められる上での糧となることを念願してやまない次第であります。
改めて申し上げるまでもなく、広く山村地域においては恵まれた自然、都市に求めることができない潤いとやすらぎがあり、国民が豊かで健全な生活を営む上でかけがえのない地域として、その重要性は国民の各層に広く認識されつつありますが、今後とも一層山村についての国民全体の理解を深めるよう、一丸となって思いを新たにして努力を重ねることが必要と考えるところでございます。
終わりになりましたが、今回のシンポジウムを開催するに当たり、岡山県並びに全国山村振興連盟岡山県支部には多大なご支援をいただくとともに、関係職員の方々には、地元関係市町村ともども、これまたひとかたならぬお世話をいただいたことに対して厚く御礼を申し上げ、私のご挨拶といたします。ありがとうございました。
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