全国山村振興連盟では国土庁、岡山県、全国山村振興連盟岡山県支部との共催で第23回全国山村振興シンポジウムを去る10月15日、16日の両日岡山市内の「岡山プラザホテル・バンケットホーム」で開催した。 シンポジウムには、全国山村振興連盟大河原太一郎会長はじめ、国土庁から照井義則長官官房審議官、地元からは石井正弘岡山県知事、井出紘一郎県議会副議長が出席し、又、来賓として農林水産省百足芳徳地域振興課長、段本幸男中国四国農政局長、全国町村会黒澤丈夫会長他多数の出席をいただき総勢450名を超える会員の参加を得て盛大に開催された。 今回のシンポジウムは、山村地域での基幹産業である農林業が低迷する中で、過疎化は一段と深刻の度を加え、21世紀を間近に控え、今こそ魅力ある住みよい山村をいかにして再生していくか、また山村地域は、国土の保全、水資源のかん養、自然環境の保全等多面的かつ重要な役割を果たしており、このような山村の重要性を再認識するとともに、広く国民の理解を得る必要があること等から「山村再生への計画と実践」をスローガンに21世紀に向けた山村再生への方策を探るための課題と問題点を取りあげた。 先ず、特別講演では地元岡山県出身のミミスイミングクラブ代表木原光知子氏が「バランスある人生」と題して講演され、「人は汗をかいてはじめて新しい発想、刺激的なアイデア、新しい再生ができるもの。今のポジションに居る立場そのチャンスを逃がさず生かし、それぞれの地域で個性ある刺激的、創造的な町づくり、村づくりをやっていただきたい」と結んだ。 また、事例発表では、「フレッシュな行政、さわやかな町づくり」と題して地元加茂川町長片山舜平氏から、中国地方の中山間地域の特徴を生かした町づくりの実践と農作業の受委託による地域特産物の開発、農業後継者育成まで幅広い事業を展開している農業公社の活動など体験事例に基づく成果と実践を踏まえて講演された。 午後からは、基調講演に移り地元岡山大学農学部教授目瀬守男氏から「山村振興の戦略と実践・評価」について、地域活性化の基本理念、地域資源の活用を重視した地域振興計画、活性化計画をはじめ現実に魅力ある中山間地農業を展開している徳島県上勝町の取組なども含め山村活性化の方向を説いた。 パネルディスカッションでは「森林の再生と住み良い山村をめざして」をテーマに取上げ、NHK解説委員 中村靖彦をコーディネーターに、パネラーとしては、森とむらの会専務理事 古野政美氏、基調講演をいただいた岡山大学農学部教授 目瀬守男氏哲学者 内山節氏、きりえ・アーチスト 柳沢京子氏、行政サイドからは、地元岡山県東粟倉村長 春名明氏の各氏が出席した。 各パネラーからはそれぞれ特色ある主張と活発な意見が述べられ、論議では林政審議会中間報告もまじえ森林の国土保全は、水資源を守るためにも極めて重要である。山村の果たしている公益的役割をあらためて認識するための一般市民による「森林ボランティア」の育成や、地域特産物の生産をバックアップする各種施策の拡充強化が重要である。又、山村振興には、教育、医療、年金等の国の助成がどうしても不可欠等の指摘が出された。更に、現在新農業基本法論議でも焦点となっている条件不利地域対策にも触れ、地域の実情に即した国の支援対策を指摘する意見が述べられた。 2日目の16日は、シンポジウム出席者約250名が参加し、岡山県灘崎町の完成して間もない体験型農業公園「サウスヴィレッジ」を視察し、2日間の日程を終了した。 なお、来賓の挨拶及び講師の方々の講演要旨、また、パネルディスカッションのあらましは、次のとおりである。 |