1.テーマ | |
地域担当職員制度を考える −その可能性と課題− | |
2.概要説明 | |
近年、地方財政の規模縮減により、行政施策の効率化が強く求められている。さらに中山間地域では、限界集落や耕作放棄地など直ちに対応しなければならない課題を多く抱えている。しかし、平成の市町村合併によって行政のきめ細かな地域対応が困難になるなど、行政サービスの後退も懸念されている。 このような状況の中で、従来、行政が得意としてきたハード整備や補助金を中心とした政策手段にかわって、集落支援員のように人材を直接地域に「注入」する新たな政 策手段が注目されている。このような狙いをもった実験的施策の一つとして、行政職員 を直接、地域に派遣して、地域の主体形成を促進する手法(地域担当職員制度)が各地 で試行されている。例えば、旧美山町(現京都府南丹市)の地域振興会制度、京都府の「里の仕事人」、兵庫県篠山市の「まちづくり協議会サポーター」、丹波町の「地域づくり活動支援者」、神戸市区役所の「地域支援担当」職員などである。 地域担当職員制度は現場の深刻なニーズを反映して誕生した制度ではあるが、今のところそのための理論も方法論もわれわれの手元にはそろっていない。政策手段としての新たな可能性に着目した研究者、行政組織における政策形成の責任者、そして地 域担当職員として働く実務者らの「思い」と「経験」を手がかりにして地域 担当職員制度の可能性と課題について検討したい。 |
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3.日程と場所 | |
2010年11月20日(土) 13:30〜17:00 | |
京都大学農学部総合館3F W-322教室 | |
4.会費 | |
シンポジウム+懇親会の参加費:3,000円 | |
いずれか一方のみの参加費:2,500円 | |
5.プログラム | |
13:30〜 第1講演 地域担当職員制度と大学の地域連携 龍谷大学法学部 富野暉一郎 |
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14:15〜 第2講演 ソーシャル・イノベーターとしての地域担当職員 同志社大学政策学部 今里 滋 |
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14:45〜 第3講演 京都府の地域担当職員制度 〜今なぜ?「里の仕事人」〜 京都府農林水産部 小田一彦 |
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15:15〜 休憩 | |
15:30〜 パネル・ディスカッション 司会 京都大学大学院農学研究科 星野 敏 パネリスト 京都府南丹広域振興局 片岡未裕希 滋賀県米原市水源の里振興室 川瀬直亜 神戸市地域力強化推進課 森田拓也 (講演者の今里氏と小田氏も参加) |
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17:30〜19:00 懇親会 場所:京都大学北部生協2F |
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