新年あけましておめでとうございます。
会員の皆様方には、ご健勝で新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
私は、「地方の出身でありますから、市町村長の皆様と同じ認識に立ち、同じような意識を共有いたしております。」と常に申し上げております。
緑豊かな国土、清らかな水の源、美しい景色など農山村の多面的な価値を守り続けておられる皆様方に対し、心から敬意を表し、感謝を申し上げます。
新年を迎えて、農山村地域の振興に向かって、気持ちを新たに一層努力をいたしてまいる所存ですので、皆様のさらなるご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
これから、未曽有ともいうべき世界同時不況の心配がなされていますが、この中で、我が国経済の展望も決して楽観を許されるものではありません。
さらに、農山村では、地域産業の停滞、林業の低迷、食料自給力の低下など課題も多く抱えております。農山村の方々の暮らしもますます厳しさを増すことが予想されます。
このような中で、国土保全や、食料、木材などの貴重な資源を有する農山村の役割はますます重要となるものと思います。
私は、かねがね、農山村の振興なくして日本の未来は無いと申し上げてきました。
今まで輸入に依存してきた食料や木材といった貴重な資源の宝庫であります農山村が振興され元気になることが、日本の活性化につながると思います。日本の再生は農山村がその鍵を握っているといっても過言ではありません。
しかし、農山村に安心して定住するためには産業の振興を図り、道路の整備、地方バスの路線を確保し、難視聴地域を解消し、医療の充実などを図ることが必要となってきております。このためには農林業の振興は勿論のこと、産業立地を積極的に進め、農山村に対して税財政措置を講じ、その財源を確保することが必要であります。農山村の振興対策の充実強化を図っていただくよう政府、国民に対して訴え続けることが必要であります。
農山村を維持し発展させるよう、新年を機に心新たに取り組むことが必要であります。
年頭にあたり、農山村が「新しい日本のふるさと」として生まれ変わることを期待し、所感の一端を申し述べるとともに、全国の山村地域の発展と会員の皆様方の一層のご健勝を心からお祈り申し上げ、私の新年のご挨拶といたします。 |