森林体験学習・山村留学推進議員連盟設立される
   

 このほど(4月10日)自由民主党所属国会議員を構成員(設立時77名)とする森林体験学習・山村留学推進議員連盟が設立された。
 議員連盟設立趣意書には、次のようにその趣旨が述べられている。

子どもたちが体験を通じて学ぶ機会が限られている今日、21世紀を担う子どもたちから、自らの課題を見つけ自ら学び考える力や心身のたくましさが失われつつあることが懸念されている。

平成14年度からの完全学校週5日制や教育課程における総合学習の本格実施を契機に、子どもたちが自然体験、集団生活体験、奉仕体験等の充実を図っていくことが喫緊の課題である。

森林は生態系の循環の中で、豊かな水や土、清浄な大気、木材等資源の環境利用可能な産物が持続的に供給されている。

山村は、地域住民が森林管理や農林業の生産活動を通じて伝統・文化を守り、自然と共生する共同体を形成している。

このような森林・山村は、人間教育や環境教育の場である。子どもたちが体験を通じて学ぶことにより、思いやり、感謝の心、勤労の喜び等を身につけて、「生きる力」が育まれていくことが期待される。

このため、森林体験学習・山村留学推進議員連盟を設立し、このようなことができる環境づくりを社会全体で推進していくための支援を行う。
   
 議員連盟としては、次のような活動を行うこととしている。
   

1)

森林体験学習・山村留学の意義について広く普及するとともに、地方議会、地方行政、森林・林業関係者、教育関係者、市民団体等幅広い関係者に連携と協力を呼びかける活動

2)

森林体験学習・山村留学を推進していくうえでの隘路や優れた事例などに関する調査

3)

森林体験学習・山村留学を推進するために必要な事項に関する研究や提言
・体験学習の場となる森林の確保と整備のあり方に関すること
・学校林の普及に関すること
・指導者の確保と育成のあり方、プログラムや安全管理のあり方に関すること
・山村留学センターの整備など地域における山村留学や体験活動の拠点の整備のあり方に関すること
・情報提供のあり方に関すること
・その他、社会全体で森林体験学習・山村留学を推進するために必要な事項

  


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