夏の日、孫達にせがまれて、虫捕りに出かけた。山道を行くとオニヤンマの飛翔を見つけ、孫は捕虫網で取ろうとしたが、オニヤンマは素早く、捕らえることは出来なかった。 ふと子供の頃を思い出し、小枝を持ち道路にしゃがみ、小枝を頭より少し上げると、みごとオニヤンマは止まってくれた。小枝を静かに下げ、尻尾を掴み捕らえると、妻も孫達も驚いていた。