久保田淳子氏著による「クボジュンが出会った南信州を彩る伝統野菜」という本が出版された。 (オフィスエム 026-219-2470 AB版 88ページ 1800円)
 氏は、我が国に数少ないシニア野菜ソムリエの資格を持ち、飯田高校、スペイン留学をへて、地元の飯田市に戻り、地元タウン誌編集記者、食品会社広報担当などを経て独立。「食で南信州を元気に!」を掲げ、伝統野菜などを通じた地域の魅力発信に取り組んんでいる。講演や商品開発、メディア出演の傍、伝統野菜の栽培にも携わり、地域に入って地域の人と交わり、地域の思いを届けている。
 この本は、南信州の伝統野菜を紹介するものである。天竜川流域の南信州は、古くから各地で栽培、利用されてきた伝統野菜の宝庫であり、長野県が「信州伝統野菜認定制度」の制度に基づい信州の地形(急傾斜地が多いこと等)や集落が奥地の存在し、集落ごとのタネが守られたことによるが、氏はこれらの伝統野菜を広く紹介して、地域の魅力を伝えていこうとしている。
果肉が柔らかく焼くととろけるような重さ500グラムの大きな「ていざなす」、蕎麦との相性が抜群のピリッとした辛味の中に大根特有の甘みのある「親田辛味大根」などが紹介されている。
 これらの伝統野菜は、広 く流通ルートに乗って販売 されているわけではないが、 これらの伝統野菜を知り、 地域に来てこれらを味わい、 地域の良さを感じてもらう ことにより、この地域の振 興につなげていきたいとの 著者の思いが感じられ、で きれば、このような試みが 全国的な動きにもなっても らえればと感じている。














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