全国山村振興連盟は、平成21年10月22日(木)午前10時30分から千代田区永田町の全国町村会館2階ホールにおいて平成21年度第2回理事会を開催した。
 最初に、若林正俊会長代行から挨拶があり、次いで、国会議員役員である中川義雄参議院議員及び宮腰光寛衆議院議員から挨拶がなされた。
 来賓として出席された農林水産省農村振興局 雑賀幸哉中山間地域振興課長、総務省自治行政局 水野靖久地域振興室長及び林野庁森林整備部 厨 秀俊森林総合利用・山村振興室長から挨拶がなされた。
 その後議事に移り、脇本副会長が議長を務め、第1号議案 会長の選任に関する件、第2号議案 顧問の委嘱に関する件、第3号議案 平成22年度山村振興関連予算・施策の要望(案)に関する件及び第4号議案 決議(案)について審議が行われた。

理事会の内容は、次の通りとなっている。

【若林正俊 会長代行(参議院議員)の挨拶要旨】
 本日は、国会議員の役員の方々、関係省庁の方々には、公務ご多用の折、全国山村振興連盟の理事会にご臨席賜り、感謝申し上げます。 
 また、市町村役員の皆様方には、大変お忙しい中、遠路お集りいただきまして有難うございます。 
 おかげさまで、皆様方の熱心な運動によりまして、山村関連の補正予算も含めて予算、税制ともに、山村にとりましては充実してきております。 
 これまでは、経済効率優先の観点から、ともすれば山村関連の諸対策は他の施策に比べ遅れ気味でしたが、最近、我が国経済が非常に厳しい状況下におかれているため、雇用の場としてなど、むしろ農山村の果たすべき役割が見直されてきております。
 すなわち、農山村を守ることが国の政策としても最も重要性の高いものの一つであるということが理解されてきたのではないかと思います。
 しかしながら、先般の衆議院選挙の結果、新政権のもとで補正予算が見直されるとともに、平成22年度予算についても厳しい査定が行われるという状況になってきており、予断が許せません。
 従いまして、今後進められていく予算編成、税制改正等に際しまして、山村地域の立場が十分反映されますよう皆様と一体となって取り組んでまいりたいと考えております。
 本日は、お手元の議題にありますように当連盟の役員体制の整備と11月の総会に提出する平成22年度山村振興関連施策の要望に関する件及び決議につきまして御審議いただくこととしております。
 よろしく御審議頂きますようお願い申し上げますとともに、円滑な議事進行にご協力くださいますようお願い申し上げまして、開会のご挨拶といたします。

【中川義雄 理事(参議院議員)の挨拶要旨】
 私は北海道の出身ですが、北海道のほとんどの地域が山村ということで、大変厳しい状況にあります。そのためにもこの会でいろんな問題を積極的に議論しながら、民主党新政権にどれだけそれを反映させていくかこれが最大の課題ではないかと思いますので、一生懸命頑張らせていただきます。

【宮腰光寛 理事(衆議院議員)の挨拶要旨】
 自民党の政務調査会の体制がほぼ固まりまして、今回、引き続き農林部会長を務めさせていただくこととなり、また、農林水産委員会の筆頭理事も併せて拝命することとなりました。山村地域の振興に関しまして、平場と違って大きな問題を抱えていることについて、わが党は引き続き責任を持って取り組んでいくという決意を持って頑張っていきたいと思っています。党の政調の山村振興委員会については是非引き続き設置をしてもらうよう、今お願をしておりまして、ほぼ認められるのではないかと思っております。
 これまで我が党は戦後一貫して過疎対策に取り組んでまいりましたが、玉澤徳一郎委員長の時代に新過疎法の中身について相当つめた議論をされまして、骨格について既に取りまとめが終わっています。民主党との関連がありますが、新過疎法についてはこれまでどおり議員提案でやっていきたい、その際、できれば委員長提案の形で全会一致を目指したい、中身については委員会において両筆頭間において詳細な点についてつめをしていくことにしたい。いろんな基準の問題があります、人口の問題、財政力の問題、そういう具体的な中身については委員会の中の筆頭間協議でしっかりつめていき、間違いない新過疎法の制定に向けて取り組んでいきたいというのが現段階での我が党の政調の考えと承知しております。極めて大事な問題であると思っています。引き続き頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。

◎挨拶をいただいた方以外の政府関係の出席者(敬称略)  
農林水産省 中山間地域振興課課長補佐 谷本 哲朗
農林水産省 中山間地域振興課調整係長 進藤栄治
林野庁 森林総合利用・山村振興室課長補佐 島内厚実
総務省 地域振興室 総務事務官 佐藤明弘 

【議 事】
脇本副会長の議長のもとに議事が進められた。
○ 第1号議案  会長の選任に関する件
 尾崎副会長から若林正俊会長代行(参議院議員)を会長に選任することが提案され、全員の賛成により、若林正俊参議院議員が会長に選任された。
その後、若林会長から就任の挨拶が行われるとともに、@国会議員の理事を補充することとし、人選一任をいただきたい、A脇本副会長に会長代行を務めていただくこととしたい、との提案があり、了承された。
○ 第2号議案
 川上事務局長からこれまで会長を務めてこられた二田孝治元衆議院議員を顧問に委嘱することについて承認いただきたいとの提案があり、全員の賛成により承認された。
○ 第3号議案  平成22年度山村振興関連予算・施策の要望(案)に関する件
 川上事務局長が内容の説明を行った後 、要望の内容、要望事項実現に向けた取り組み等について意見交換が行われ、それを踏まえた対応を行うことで原案通り承認された。
○ 第4号議案  決議(案)
 川上事務局長が内容の説明を行い、原案通り承認された

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