「日本のふるさと美しい山村」をテーマに、農林水産省・全国山村振興連盟共催で実施した「第12回ふるさと山村フォトコンテスト」の入賞作品が決定し、この度、農林水産大臣賞、全国山村振興連盟会長賞、審査委員特別賞及び優秀賞の表彰を行った。
 ふるさと山村フォトコンテストは、毎回7月初旬から9月末を募集期間として実施しているが、今年からデジタル写真も取り入れ、全国から392名、1,105点の作品応募があった。
 農林水産大臣賞など27点の入賞作品の選考は、去る15年11月20日(木)全国町村会館ホールにおいて、写真家の木村惠一審査委員長をはじめとして、農林水産省太田信介農村振興局長ほかの審査委員により、長時間にわたる厳正な審査選考が行われ、その結果、次の27点が選ばれた。
 このコンテストは、山村の生活や祭事、美しい景観など幅広い分野を対象とし、さまざまな山村の姿を伝える写真で、山村の「魅力」と未来への活力の「いぶき」を感じさせる作品を募った、各審査委員は「いつまでも残したい景色、農山村の生活と密着した微笑ましい人との出会い、祭りや暮らしの姿を表現するなどの作品が多く見られた」と審査にも時間を要した。
 今年は、山村の人々の生活・文化・祭事などの地域の営みや、自然と人が共生する姿など農山村の明るい暮らしの中にとけ込んだ様子をとらえたものに優秀な作品が多かった。
 山村の美しい景観、日々の生活などを入賞作品を通じて知ってもらい、多くの人達が山村に関心を持ち、美しい山村を撮りに出掛け、また、多くの都会育ちの人達が、心のふるさと山村を訪れ、山村の魅力を映像に納める人々が増えれば、都市との交流が期待される。
 今、山村が抱える最大の課題は、少子化・高齢化と人口の減少である。写真を通じて、山村と都市の間での交流・山村への定住化などを図る手助けになることを願っている。
 入賞作品の展示は、東京霞ケ関の農林水産省1階「消費者の部屋」で3月1日(月)〜5日(金)までの間実施することが決定している。展示する写真のサイズは、大臣賞及び会長賞は「全倍パネル」、審査委員特別賞が「大全紙パネル」、優秀賞が「全紙パネル」となっている。
  
第12回ふるさと山村フォトコンテスト入賞者一覧表

題  名
氏 名
住 所
撮影場所
撮影年月日
農林水産
大臣賞
(1点)
薪を割る祖父 石黒 誠 北海道富良野市 北海道南富良野町 平成11年 6月
全国山村
振興連盟
会長賞
(1点)
迎春準備中 里村惠子 和歌山県和歌山市 和歌山県 かつらぎ町 平成14年11月
審査委員
特別賞
(5点)
散歩道 近本正秀 京都府加悦町 京都府大宮町 平成15年 8月
茶刈りー力合わせて 菅野 浩 埼玉県所沢市 埼玉県飯能市 平成15年 5月
出立の朝 計  泰 千葉県館山市 千葉県館山市 平成15年 9月
頑張れ 亀井正夫 和歌山県和歌山市 奈良県川上村 平成15年 7月
好奇心 向井笑里 和歌山県古座町 和歌山県古座町 平成12年 7月
優秀賞
(20点)
家路 池田正子 千葉県千葉市 千葉県大多喜町 平成15年 6月
泥んこ大好き 市川 正 神奈川県葉山町 神奈川県横浜市 平成14年 6月
どろんこバレー 伊藤 武 長野県長野市 長野県辰野町 平成15年 7月
菜の花の里 岡村 清 徳島県吉野町 徳島県神山町 平成15年 4月
田植無事終了、農夫婦 北村正人 奈良県橿原市 奈良県明日香村 平成15年 6月
早春の遍路さん 小川 正 滋賀県野洲町 徳島県西祖谷山村 平成13年 3月
山間の仲間 小川嘉正 三重県上野市 三重県島ヶ原村 平成14年 5月
よーし行くぞ 倉本喜義 広島県東広島市 岡山県井原市 平成14年11月
春風にのって 酒井光江 静岡県静岡市 神奈川県山北町 平成14年 3月
わたしはほんもの 渋谷武男 東京都東大和市 千葉県鴨川市 平成15年 9月
村の祭日 白木勇治 京都府大江町 京都府大江町 平成15年 4月
初秋のひととき 関矢俊夫 群馬県藤岡市 埼玉県日高市 平成13年 9月
ひとりと一頭一匹 瀧山宏之助 埼玉県さいたま市 岩手県野田村 平成11年 1月
山村早春の頃 松崎盛樹 静岡県静岡市 静岡県岡部町 平成15年 2月
アクシデント 畑末節子 東京都江東区 千葉県鴨川市 平成13年10月
休日 春山幸一 栃木県足利市 茨城県水海道市 平成13 年 4月
わらべうたの夜 広瀬治夫 長野県栄村 長野県栄村 平成11年 7月
柿のれん 福原和代 徳島県市場町 徳島県一宇村 平成14年12月
牛鬼のまつり 横山主子 高知県高知市 高知県十和村 平成14年11月
おばあちゃんと孫たち 山室 薫 北海道旭川市 北海道美瑛町 平成14年 1月
  
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