(事例発表) フレッシュな行政さわやかな町づくり
中山間地域の魅力と(財)せんたろう公社の役割
片山舜平・岡山県加茂川町長


◎町づくりは前進と挑戦の繰返し
私は、「フレッシュな行政、さわやかな町づくり」中山間地域の魅力と財団法人せんたろう公社の役割と題して事例発表をさせて頂きます。私の町が格別町づくりが立派であるとか、あるいは公社の運営がお手本になるとか、そういうものでは決してありません。むしろ由発途上の町でして、もううしろがありませんので、とにかく前へ前へ待かなければ落ちてしまうということで、町民∵同と頑張っています。話の組立としては、前半、町づくりに取り組む私の考え方、後半、公社の話をと思うていいます。「フレッシュな行政、さわやかな町づくり」私は常に加茂川の町民の皆さんに、こういう姿の町をつくっていこうと呼びかけていますが、フレッシュの意味を、改革、前進、挑戦と捉え、町づくりに賭ける私の考え方、町民の皆さんと一緒にやりましようといのは、まさに毎日毎日そういう挑戦を続けていく、そして新しいことを生み出す、創造していくという馬力ではないかと思います。そしてさわやかな町づくり。これはすがすがしい快さや美的感覚とかになると思いますが、町づくりというのは、前進を繰り返し、挑戦を繰り返し、想像をたくましくしながら、きれいな町づくりをしていきましようやというこれが基本ベースではなかろうかと思っています。中山間地域と申しますと、何か条件不利地域という話が飛び出してきます。その昔は交通の便がよくないとか、医療機関がそろっていないとか、あるいは教育機関が充実していないとかありましたが、現在はほとんどそういう施設は都会も農村も大差はございません。むしろ都会から私どもの町を訪れる方々の意見は、空気は澄んでいて、人情はいいし、水はきれいだととても義ましがられる。ですから中山間地域は条件不利地域でも何でもないんです。素晴らしい魅力を秘めたところであると私ば認識しています。加茂川町は、ハート型をした岡山県の大体中心部に相当する位置にある町です。岡山県のハートの町ですということで、ハート・オブ・岡山と名付けました。温かい心がけを持ったハートの町。岡山県を支えていく町であると宣言しまして、今、岡山県の中心の公園を作っています。

◎農山村お手上げなら国が崩壊
中山間地域は、先ほども申しましたように、いろんな間題を抱えながら日本で本当に山村が崩れ、農村がお手上げになったときには、国が崩壊するんだという気持ちで頑張っています。特に先端行政が受け持っていもるのは、理屈や計画や理論だけではどうにもなりません。365日24時間実践をしていくことだろうと思います。挑戦していくことだろうと思います。そんな現状認識の中で、町づくりに賭ける私の考え方、あるいはこうあるべきではないかという間いかけ、幾つかの実践例、そういうものを交えながら皆さんと一緒に勉強させて貰おうと思います。特色ある地域づくりというからには、やはりひと味、ふた味、異なったことを試みるというエネルギーとかアイデアとか、そういうものは原点になっていくのではないかと私は思います。私は町づくりの基本理念は、やはり一つの哲学を持った町づくりをしなければいけないと常々考えています。それからまた行政の視点をどこに置くかということです。もう一つ大切なことは、先見性を持った町づくりをするということでしよう。そしてまた時代が要求するものはなにかという二とが必要になってきます。世の中が何を求めているのかです。戦国時代には強い武将が求められ、明治維新に求められたのはロマン、新しい開拓、戦後は経済の復興が求められ、生産、増産のために役立つ秀才を求めました。今もこれらのものば必要でしようが、これにプラス優しさの気配りですとか、ボランティア精神が求められています。岡山県では、U夕一ン等新規就農者のためにニユーファーマーの制度を作っていまして、私の町にも大勢そういう組が入っています。彼らがいうのには、「自分はバラを生産して儲けたいという気持ちもあるが、金儲けを第一議には考えていない。自分が満足でき るバラが出来て、一輪挿して、それを眺めてながら満足して、ああ、やったなという気持ち、町長、そういうことがやりたいんだ。」というんです。戦衝の農業はなんぽ投資して、なんぽ生産して、なんぽ儲かるかの経営です。そうではなく、農業はもっと楽しいはずなんです。だから私はずっとそのことを町民の皆さんに説いています。楽しい農業をやりましようと。

◎行政の出前とスルメ談義
実は、私は3年前から加茂川町役場の職員募集は、頭のいい者ばかり要らんのだ、町のために尽くすか尽くさんかの意欲をかおうということで、面接と作文の試験で採用をやっています。試験官は住民の各層代表にお願いしている。これもいい結果が出ています。町民にいかに奉仕できる職員が多いか、これが基本理念だと思います。それと、加茂川町には行政の出前班という職員3〜4名構成の36の班があります。町の中に36の住民会があって、月に1回は班長、班員が住民会長のところに出かけ、情報の交換と役場に対する要求、要望を聞いています。それと私は町長に就任以来、青年と酒を飲みながらのスルメ談義、花をいっばい飾って婦人と話す花談義、お年奇りを対象としたお茶のみ談義をやっていまして、今は一番難しい百姓談義に取り組んでいます。いい話が出まして、そのアイデアを次々活かしています。そのようにして、行政と住民がいかに一つになるかということが大切だと思います。

◎日本一格調高い田舎町へ
加茂川町は、町振興計画の中に五つの柱を決めています。一つは町づくりの理念で、日々挑戦と感動のある町づくりをする。温かさの心がけ、親切な思いやりで世界の中の加茂川町として、国際交流、国際貢献を進める。それから町づくりのテーマ。これは日本一の格調高い田舎の町づくりをする。それから町づくりのキャッチフレーズ。ハート・オブ・岡山です。それと町づくりの心楕えで、これは和を尊び、哲学を持って進めるということです。せんたろう公社の話をしないといけないんですが、いま岡山県内には6つ公社があり、それぞれ特徴ある公卒士運営をしています。加茂川町では平成5年3月に設立しました。仕事は、代かき、耕起、田植え、刈り取りで、謀題は、機械の稼働時間の多さと耕地の悪条件で機械の消耗が大きいことです。それと森林作業がありますが、これは森林作業員の募集、高性能機械の導入を課題として進めるつもりです。道の駅も岡山県で最初に作り、ものすごく繁盛してうれしい悲鳴をあげています。いずれにしても、中山間地域は条件不利地域じゃ決してありませんし、ものすごく面白いことができるところだと思っています。ずうっと町が生き延びていけるよう馬力を持って、町づくりに勤しみたいと思います。(以上は、発言及び講演内容を要約したものであり文責はすべて全国山村振興連盟事務局にあります。)




前のページ