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自由民主党政務調査会林政調査会及び農林部会は8月9日に合同で、「木材(丸太)の価格下落に対する政府への緊急申し入れ 」を郡司 彰 農林水産大臣及び羽田雄一郎 国土交通大臣に対し行った。その内容は、次のとおりとなっている。
平 成 2 4 年 8 月 9 日
自由民主党政務調査会 林 政 調 査 会 農 林 部 会 我が国の森林資源は利用可能な段階に入りつつあり、また、国として地球温暖化防止のための森林整備などに最大限取組むことも求められており、加えて、昨年の福島原発事故の教訓から木質バイオマス等再生可能エネルギーを可能な限り増加させる必要もある。 しかしながら、昨年末からの木材(丸太)価格の暴落は、森林所有者に大きな不安を与え、事業体の経営意欲を削ぎ、今後の森林経営見通しにも深刻な影響を及ぼしている。 よって、政府は、現場の意見を踏まえた以下の諸項目について、真摯に受け止め、スピーディーで大胆な対応を措置されるよう強く申し入れる。 一.切捨間伐を一部しか認めない現行の森林管理・環境保全直接支払制度を改善し、条 件不利地域での切捨間伐、路網整備の先行実施など雇用にも配慮した供給調整の実施 二.再生可能エネルギー特措法による木質バイオマス発電の積極的な推進 三.国有林野事業における木材販売時期の調整 (川上・川中・川下共通) 四.木材需要拡大のための森林整備加速化・林業再生基金の増額 五.違法伐採対策の強化推進 六.木材価格を安定させるための新たな制度の検討 (川下) 七.大震災からの復興に向けた復興住宅、災害公営住宅への国産材の積極的な利用増進 八.公共建築物等木材利用促進法による公共建築物、公共土木分野における国産材の更 なる積極的な利用促進 九.現行の省エネ住宅エコポイントに加え、国産材利用エコポイントの創設 十.高水準の円高是正と木材・木製品関税率の現行堅持 十一.木材需要を拡大させるための新たな制度の総合的な検討
以上 |