平成29年10月の理事会における竹﨑会長代行挨拶

【竹﨑一成会長代行の挨拶要旨】

本来であれば会長からご挨拶を申し上げるところですが、宮腰前会長が、8月3日、ふるさとづくりの推進及び農林水産物輸出振興担当の内閣総理大臣補佐官にご就任され、当連盟の会長を退任されました。後任の会長につきまして本日の理事会で選任いただくことといたしておりますが、現在、会長が空席でございますので、代わりに私からご挨拶申し上げます。お許しをいただきたいと思います。

さて、本日は、日頃から地元で山村の振興・活性化に日々ご苦労いただいておられる当連盟の役員の皆様方、雨の中しかもご多忙中にも拘わりませず、ご出席賜り誠にありがとうございます。また、農水省、国交省、総務省、林野庁の幹部の皆様方におかれましても、日頃から山村への暖かいご助力、ご指導をいただいております。心から感謝申し上げますとともに、本日は、公務御多忙の折、ご出席賜り、心から感謝申しあげます。

ご案内のように、私ども全国山村振興連盟は、皆様方山村地域の首長さん方と、本日は選挙のためご出席かないませんでしたが国会議員の先生方が会員、理事、会長となって、力を合わせて山村振興施策充実のために様々な活動を致しております。首長さん方と国会議員の先生方が一緒に活動する独特な団体でございます。

お蔭さまで、国におかれては、一昨年の山村振興法の大改正とそれに伴う山村独自の予算制度である山村活性化支援交付金の制度創設を始め、中山間地農業ルネッサンス事業、農泊事業の新設等山村にかかるソフト・ハード事業の拡大、鳥獣被害対策の充実のほか、昨年の税制改正大綱では長年の私どもの念願でありました森林環境税の創設の足がかりができました。また、山村の主要産業である伐期を迎えた林業の対策の充実にも務めていただいております。

しかしながら、山村を取り巻く環境は依然として厳しく、消滅の危機が叫ばれる集落の活性化がなんとしても必要です。これは、我々首長の創意工夫が必要なことはもちろんですが、山村の荒廃は我が国の衰退に直接に係るという山村振興法の精神に照らし、生活環境の整備、医療体制の整備、インフラ充実、子弟の教育、産業対策等の問題について、国の全省庁が一丸となって取り組んでいただかなければならない事柄であり、私どもも力を合わせて訴えていかなければなりません。

本日は、その一環として、年末の予算案決定時の要請内容についてご審議いただき、総会に付議する案を確定していただく重要な理事会です。よろしくお願い申しあげまして挨拶に代えさせていただきます。