平成29年11月の通常総会における磯崎農林水産大臣挨拶

礒崎陽輔 農林水産副大臣 挨拶】

礒崎 農林水産副大臣
礒崎陽輔 農林水産副大臣

皆さんお早うございます。ただ今ご紹介をいただいた農林水産副大臣の磯崎でございます。本日は全国山村振興連盟通常総会が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。日頃から山村振興のために皆様大変ご尽力されており、皆さんが頑張っているからこそ日本の山村はしっかり守られていると私は思っています。引き続きよろしくお願いします。そうはいってもやはり過疎化が進む中で本当に日々ご苦労なされていると思います。我々も山村振興のための施策を通じて様々な支援をしているわけですが、なかなか日本全体の人口が減少する中で特に山村部ではより一層過疎化が進んでおり、なんとかしていかなければいけない。全く気持ちは同じであります。我々もそのために6次産業化であるとか、都市との交流、あるいは最近ではジビエの活用とかいろんなことを考えているところです。今日は林業の大会ではありませんが、木材価格対策といったものをしっかりやっていかなければならないと思っています。

先ほど、水産の大会に出席してきました。昨年から農政改革でご心配もおかけしましたが、農業だけであはありません。林業も水産業もしっかり持続的にやっていくためには所得が大事です。農林水産業の所得をしっかり確保する。そういうことによって農林水産業が持続的になる。それがとりもなおさず農山漁村がしっかりと永続できるということだと思います。

農林水産省はいろいろご心配をおかけしていますが、目標は一つです。農業者、林業者、水産業者、漁業者こういった人々の所得をしっかり上げていくためにはどういう改革が必要かということで一生懸命頑張っていますので、そのことをご理解いただきたいと思います。

森林環境税について、今日も朝からいろんな大会とか会議とかが開催されていると私も聞いています。私の記憶ではもう40年くらい前からいろんなことを言っていたわけでありますが、いよいよ最終ラウンドに近づいた感じがいたします。まだ、いくつかの課題が残っていますが、農林水産省としては、是が非でも今年は森林環境税の実現に努力し、決着をつけたいと思っています。その代わり、市町村に森林の管理を担っていただきたいと思います。今までは、都道府県が中心にやっている県が多いんですね。勿論都道府県も引き続き一定の役割を担ってもらうことになると思いますが、管理をしていないとか、誰の山か分からないとかいうことがないようにしていく、そのためには木材価格を上げていくことが必要だと思います。私は以前から中高層の木造住宅をもっと建設するのがいいと思っています。今は民間の普通の住宅でもプレハブが増えてきています。ある意味仕方ないところもありますが、もっと、中高層、12階建てくらいは防災対策をして木材で十分できるということです。需要を増やして木材価格を上げていく、そのために私達も頑張っていきますから、これからもう一回チャンスを作ろうではありませんか。山村の明るい未来をもう一回見たいと思いますので、皆さんと共に頑張ってまいりたいと思います。そうした中で農林水産省といたしましても各種施策の充実をしっかりと図ってまいりますので、大変な中だと思います、過疎化の中で苦しいと思いますが、どうか一緒に山村の振興のために頑張ってまいろうではありませんか。どうかこれからもよろしくお願いします。
本日はおめでとうございます。